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イタリア“教え子”が指揮官を救う!インモービレV弾含む2発

[ 2016年10月11日 05:30 ]

W杯欧州予選G組 ( 2016年10月9日 )

FWインモービレは後半ロスタイムに決勝点を大喜び(AP)
Photo By AP

 W杯欧州予選第3節の9試合が9日に行われ、G組のイタリアはアウェーでマケドニアに3―2と逆転勝ち。7月に就任したジャンピエロ・ベントゥーラ新監督(68)は若手を積極的に起用し、FWチーロ・インモービレ(26=ラツィオ)が後半ロスタイムの決勝点を含む2ゴールを挙げた。同組のスペインは敵地でアルバニアに2―0と快勝。イタリアとともに勝ち点を7に伸ばし得失点差で上回って首位に浮上した。

 新エース候補インモービレが、イタリアの危機を救った。1点を追う後半30分に右折り返しを左足で同点ゴール。さらに後半ロスタイムに右クロスを頭で劇的な決勝点を決めた。前半26分には22歳のFWベロッティが代表初得点。この先発2トップは、ベントゥーラ新監督がトリノ時代に指導した“教え子”だった。

 「経験不足からミスが出た。しかし若手を起用しているのだから、ある程度は仕方がない」と指揮官が振り返ったように、90年生まれ以降の若手6人を先発に抜てき。23歳MFベラッティがパスミスから、22歳MFベルナルデスキがボールを奪われてそれぞれ失点につながり一時逆転を許したが、直後に4―2―4とした攻撃的布陣が逆転につながった。

 68歳の新指揮官は主に国内の中小クラブを指導。育成に定評があり、イタリア協会タベッキオ会長は「代表選手を多数輩出した。代表でも若手を育ててくれるはず」と期待する。38歳GKブッフォン、35歳DFバルザーリら高齢化した06年W杯優勝メンバーからの世代交代が大きな課題。バッジオ、デルピエロのようなスター不在のアズーリを再建できるか注目だ。

 ◆ジャンピエロ・ベントゥーラ 1948年1月14日、イタリア・ジェノア生まれの68歳。現役時代はMFで3部エンナなどでプレーし28歳で指導者に転身。アマチュアクラブ、下部リーグを指導して実績を積み、51歳だった99年にカリアリで初めてセリエAを指揮。ウディネーゼ、メッシーナ、バリ、トリノなどを経て、7月にイタリア代表監督就任。代表の指導は初めて。

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2016年10月11日のニュース