×

カズに並ぶ!元気 3戦連続先制弾で史上2人目の快挙達成へ

[ 2016年10月10日 05:30 ]

<日本代表練習>軽快な動きを見せる原口
Photo By スポニチ

 元気がキング以来の偉業に挑む!日本代表は9日、メルボルン合宿2日目に突入。W杯アジア最終予選第4戦のオーストラリア戦(11日)に向けて、強風が吹き荒れる悪天候の中、戦術部分を完全非公開にして最終調整した。成長著しいFW原口元気(25)は94年の三浦知良(現J2横浜FC)以来史上2人目となるW杯最終予選での3戦連続先制弾を視野に入れる。ハリルホジッチ監督の進退も懸かる大一番で日本に元気をもたらす。

 ギリギリの戦いは望むところだ。この日は記録的な暴風に見舞われたが、正確なタッチは不変。非公開の戦術練習で攻略パターンを確認した。「際どい勝負になる。一つ一つのプレーで流れは変わる。崩すパターン?いろいろあるけどそれは言えない」。原口は不敵に笑った。狙うは3戦連続の先制弾。94年予選のカズ以来、史上2人目となる偉業だ。

 原口にとってのカズは目指すべき象徴だ。浦和時代の09年秋、横浜FCとの練習試合で対面。試合後、知り合いのカメラマンに頼み込み、記念撮影にこぎつけた。その1枚は今も宝物だ。現在2戦連発中も「何点、何アシストとかで結果を残せてるとは思わない。目指しているところはもっと高い」。チームへの影響力を持ち、1つのプレーで流れを変えられるアタッカー…。まさにキングのような存在を思い描く。

 オーストラリアは強いフィジカルに加え、近年はパス技術も向上中だ。それでも「欧州に近い。何の違和感なく試合に入れると思う」と動じない。それどころか「フィジカルが強い相手は逃げたらはじかれる。自分から当たりにいく」。今季、1対1の勝率は現在2位と好調なヘルタでも1、2位を争う。自信があふれる。

 試合内容がハリルホジッチ監督の進退に関わることは承知の上。原口は「勝ち点3だけを求めてプレーしたい」と言った。浦和時代の同僚スピラノヴィッチ、ドイツでプレーする選手らの特徴は他選手にも伝える。W杯最終予選での3戦連続先制弾は過去にカズだけだが、3戦連発も他には98年予選の呂比須ワグナーしかいない。今、最も元気なアタッカーが日本サッカー史に名を残し、ロシアへの道を切り開く。

 ≪3戦連発は3人目≫原口はアウェーのタイ戦、ホームのイラク戦と現在W杯最終予選2試合連続ゴール中。日本代表のW杯最終予選での2試合連続得点は原口が8人目9回目(中山雅史が2回=98年予選の第3代表決定戦を含む)。原口がオーストラリア戦でも得点すると94年の三浦知良(北朝鮮、韓国、イラク)、98年の呂比須ワグナー(ウズベキスタン、UAE、韓国)に次ぐ3人目の最終予選3試合連続弾となる。

続きを表示

この記事のフォト

2016年10月10日のニュース