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“ハリルの申し子”元気いっぱい2戦連発だ!イラク戦先発濃厚

[ 2016年10月6日 05:40 ]

W杯アジア最終予選 ( 2016年10月6日    埼玉 )

ヒールキックする原口
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 崖っ縁のハリル監督を救うのは左サイドのアタッカー、原口元気だ。イラク戦も先発濃厚。守備ラインを引いてくる相手に対し既に攻略イメージも膨らませていた。「パスだけでは簡単に崩せない。開いたエリアで1枚剥がすのも大事」。サイドの攻防が鍵とみる。軒並み出場機会が激減している欧州組にあって開幕から6戦フル出場。名実とも元気いっぱいだ。

 データは限りなくハリルの理想像に近い。例えば1日のハンブルガーSV戦。ドイツ1部で現在2位、走行距離ランクも上位のヘルタにあってラン数、スプリント数でチーム1位。デュエル(1対1)の勝率65・2%は攻撃的な選手で断然トップと“3冠王”に輝いている。特にハリルの代名詞デュエルでは50%超が一流と言われる中、圧巻の数字を残した。

 ポジションは2列目となるが、原口は「監督から“FWだから”と言われた。ヘルタより攻撃的にプレーできる」と腕をぶす。先発で起用された先月のタイ戦では見事、先制弾を決め解任危機にあったハリルホジッチ監督を救った。それでも「今回もパッとしなかったらすぐにベンチに戻る。危機感しかない。危機感が強い方が結果は出ますけど」と慢心はない。

 イラクは15年6月、国際Aマッチ初得点をマークした相手。舞台は古巣の浦和時代に慣れ親しんだ埼スタと背中を押される条件はそろう。「得点はイメージしやすいスタジアム。メンタル、コンディションともトップの状態。相手より強い気持ちでプレーできれば戦術、プレーで負ける要素はない」。狙うはW杯最終予選での2戦連発。ハリルの申し子となった原口が救世主になる。

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