×

浦和“監督代行”堀采配ズバリ 投入選手大活躍、逆転先勝

[ 2016年10月6日 05:30 ]

YBCルヴァン杯準決勝第1戦 ( 2016年10月5日    味スタ )

<FC東京・浦和>後半、決勝ゴールを決めイレブンと喜ぶ浦和・武藤(左)
Photo By 共同

 準決勝第1戦2試合が行われ、アウェーでFC東京と対戦した浦和は2―1で先勝した。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(58)が準々決勝で退席処分を受けたため堀孝史コーチ(49)が監督代行として指揮。1点を追う展開もMF高木俊幸(25)、MF武藤雄樹(27)が立て続けにゴールを挙げて逆転に成功した。第2戦は9日に行われる。

 “堀采配”が当たった。浦和は後半開始直後に先制を許す展開。準々決勝で退席処分を受けたペトロヴィッチ監督の代わりに指揮を執った堀コーチが先手を打つ。同16分に李に代えて好調の高木を投入。25分に平川、27分には興梠を次々と送り、カードを使い切った。32分には、その高木が同点のミドル弾。3分後には平川がドリブルで切り込み、武藤の決勝ゴールをアシストした。「監督がいない中で選手が考えながらやってくれた。よく頑張ってくれた」。先勝に導いた監督代行は静かに選手を称えた。

 緊急事態をまたも乗り切った。降格危機だった11年には、ゼリコ・ペトロヴィッチ監督の後任として監督に就任。出場機会を失っていた梅崎を抜てきするなど軌道に乗せ、最終的に15位で残留した。現在リーグ年間首位で好調のチーム状態とはいえ、監督抜きでアウェーで勝つのは容易ではない。「2戦の180分を考えて、その前半90分と考えてゲームを進めた」。先制されても焦らず、交代した平川にはサイドのスペースを突くように指示。9月17日のリーグ戦に続いての逆転劇を演出した。浦和の強さの裏には、盤石なスタッフ力もある。

続きを表示

この記事のフォト

2016年10月6日のニュース