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札幌、痛恨ドロー PO進出確定も最下位・北九州にスコアレス

[ 2016年10月3日 05:30 ]

明治安田生命J2第34節 ( 2016年10月2日    本城 )

<札幌・北九州>死闘の末勝ち点1を分け合った札幌

 痛恨のスコアレスドローだ。J2首位のコンサドーレ札幌は2日、アウェーで最下位の北九州と対戦し、うだるような暑さの中、決定機を決められずに0―0で引き分け。後半21分にMF小野伸二(37)を投入したが、ゴールを割れなかった。これで勝ち点74とし、プレーオフ進出(6位以内)は確定したが、2位・松本との勝ち点差は7に縮まった。

 試合終了のホイッスルと同時に、札幌のイレブンは次々とピッチに倒れ込んだ。何と気温30・5度。10月としては、異例の猛暑だった。そんな中で死力を尽くし、最下位相手にまさかのスコアレスドロー。得たのは勝ち点1だけだった。

 「勝ち点3を獲りたかったが、切り替えて次に向かいたい」。冷静に話す四方田監督に悔しさがにじみ出ていた。

 照りつける太陽に、ほぼ無風のピッチ。決めきれない展開に体力だけが奪われた。序盤は敵地ながら北九州を圧倒。四方田監督が意図したサイド攻撃から幾度もチャンスをつくる。前半3分のFW都倉のヘディングシュートはクロスバー直撃。都倉が「前半のチャンスを決めていたら楽だった」と無念そうに話し、MF石井も「札幌にはない暑さで、前半で体力を消耗した」と振り返った。

 後半もチャンスはつくったが、石井のオーバーヘッドキックは右ポストに当たり、MFジュリーニョのミドルシュートはクロスバーに嫌われた。前節9月26日の町田戦(札幌ドーム)で機能したジュリーニョを左MFで起用する趙攻撃的布陣。しかし、前線の4人は見せ場をつくるまでで、後半21分の「切り札」MF小野投入も実らなかった。鬼門のアウェー戦。これで敵地での勝利は7月31日の山口戦以降ない。「最後の質。チャンスで決めるか、決めないかで流れが変わる」。宮沢主将はそう課題を挙げた。

 勝ち点74。プレーオフ進出が確定し自動昇格圏内を争う3位・C大阪とも11差に広げた。でも、喜べない。2位・松本とは勝ち点7差に縮まった。残り8試合。J1昇格へ、札幌の戦いはこれから佳境を迎える。

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2016年10月3日のニュース