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【川本治の視点】浦和 試合運びが安定 人もボールもスムーズ

[ 2016年10月2日 09:26 ]

個人も組織としても自信を持ち本当に強いチームの印象が強い浦和

明治安田生命J1第2S第14節 浦和4―0G大阪

(10月2日 埼玉)
 浦和は好不調の波が減り、本当に強いチームになってきたという印象を受けた。個人も組織としても自信を持って自分たちのプレーをしている。自陣からしっかりとパスをつなぎ、ボールを失った後の切り替えも早い。人もボールもスムーズに動いている。

 ペトロヴィッチ監督のサッカーをする上で、500試合出場を迎えたボランチの阿部の存在は欠かせない。3―6―1システムで最終ラインの選手も攻撃参加する戦術で、常に守備のバランスを考えてプレーしている。機を見てフィニッシュに絡むシーンもあり、あの位置の選手が飛び出して行けるのはチーム状態が良い証拠でもある。

 一時は調子を落としていた興梠の復調もプラス材料。1トップの位置でボールを収めて、攻撃の起点になっている。ズラタン、李ら途中出場の選手も仕事をしているし、リードしている時の青木の起用法など必勝スタイルを確立しつつある。誰が試合に出ても安定した試合運びができるのは強み。現時点で最もチャンピオンチームに近いことは間違いない。

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2016年10月2日のニュース