×

浦和 宿敵G大阪を4発粉砕!年間首位返り咲き次節にもV!

[ 2016年10月2日 05:30 ]

明治安田生命J1第2S第14節 ( 2016年10月1日    埼玉 )

<浦和・G大阪>後半、浦和・武藤はゴールを決め喜ぶ

 明治安田生命J1第2ステージ(S)第14節は1日に各地で行われ、浦和はホームでG大阪に4―0で圧勝し、第2Sの首位を守った。昨季のチャンピオンシップ(CS)準決勝や天皇杯決勝で敗れた因縁の相手に快勝し、今季2度目の4連勝。2位の川崎Fが神戸に敗れたため、早ければ次節にも第2ステージの優勝が決まる。福岡は名古屋に大敗し、J2降格が決まった。

 浦和は、ステージ優勝を視界に捉えた。昨季のCS準決勝、天皇杯決勝など最近4連敗中だったG大阪に完勝。試合終了の笛が鳴ると、ペトロヴィッチ監督はその場でスタッフと円陣を組んで喜びをかみしめた。次節にも第2S優勝が決まり、年間順位も1位に返り咲いた。

 完膚なきまでに叩いた。前半6分、駒井の突破から武藤の右クロスを高木がねじ込む。ファーストシュートで先制。序盤から主導権を握り、巧みな攻撃で相手を自陣に閉じ込めた。後半5分には武藤が左足でミドル弾を沈め、ワンサイドに持ち込んだ。右サイドを制圧した駒井は「理想的な試合展開」と胸を張り、柏木も「パーフェクト」と表現した。

 過去の経験が、圧勝への道しるべとなった。リーグ優勝に王手をかけた14年は、攻勢に出た際の背後を突かれて2失点。その反省からスイッチを入れた相手のプレスにはボールを回してやり過ごし、アデミウソン、長沢には容赦なく猛チャージ。後半14分にはいら立つアデミウソンが槙野へのラフプレーで一発退場となった。「相手を(精神的に)ノーマルにさせないのは作戦」と槙野。相手が10人となっても、ピッチ上では「やることを変えない。徹底して圧倒し続ける」と意思統一。反撃のきっかけすら与えず、終盤の2得点でダメを押した。

 し烈な競争が緊張感を生む。センターバックには那須ではなく遠藤が先発に入り、4点目を決めたのは途中出場のズラタンだ。普段の練習から充満する緊張感が集中力を研ぎ澄まさせる。「那須さんと僕だけじゃなく、いろいろなところにライバル関係がある。チームとして相乗効果を生んでいる」と遠藤。異次元の強さを見せる浦和が、昨季の第1S優勝以来の頂点へまた一歩、近づいた。

 ≪早ければ次節に第2S優勝≫首位の浦和が早ければ次節(22日)にも、第2ステージ優勝を決める可能性が出てきた。浦和がアウェーの新潟戦に○で勝ち点を37とすることが最低条件。その上で2位の神戸が仙台戦で△か●、3位の川崎Fが広島戦に△か●で、第2ステージ2試合を残して浦和の優勝が決まる。

 ≪年間最多完封J1初≫ GK西川は今季14試合目の無失点。西川の年間最多完封は14年の16試合で、次いで広島時代の13年にマークした15試合。年間14試合以上の完封を3度も記録したのは西川がJ1初だ。

続きを表示

この記事のフォト

2016年10月2日のニュース