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札幌 19年ぶりホーム10連勝!札幌D不敗記録を21に更新

[ 2016年9月27日 05:30 ]

<札幌・町田>前半19分、2点目を決めた札幌MFジュリーニョ(中央左)。左はヘイス

明治安田生命 J2第33節 札幌3―2町田

(9月26日 札幌ド)
 J2札幌は26日、約1カ月ぶりとなる札幌ドームで町田と対戦。今季左サイドハーフで初先発のMFジュリーニョ(30)が2得点1アシストの活躍で快勝劇に導いた。これで昨季から続く札幌ドーム不敗記録を21に更新。97年以来19年ぶりのホーム10連勝で勝ち点73とし、2位・松本との勝ち点9差もがっちりキープした。

 背番号7が本職の左サイドで躍動した。第33節にして初めてジュリーニョが左MFで先発。前半4分に絶妙なスルーパスでFWヘイスの先制点を演出すると、同19分には右CKのこぼれ球を頭で押し込み追加点。2―1の後半29分には、25メートルの位置から鮮やかなミドルシュートで試合を決定づけた。

 「しっかり練習で(左サイドを)準備した結果いいプレーができた」。そう笑う左利きのマジシャンは、ブラジルでは主に攻撃に特化した左MFとしてプレーしてきた。ただ札幌ではトップ下やFWでプレー。「ブラジルのときとは少し違いがあり、日本では攻守を求められる」。戸惑うジュニーニョを、四方田監督も守備の負担が大きい3―5―2の左MFでは起用しづらかった。それでも8月25日の熊本戦(札幌ドーム)に後半途中から左サイドで試すと、ドリブル突破からのクロスでMF石井の決勝点をアシスト。J1昇格へ、新たなオプションとなる可能性を見せていた。

 約1カ月ぶりの札幌ドームでエースFW都倉とFW内村、トップ下のMFヘイスにジュリーニョが初めて同時に先発起用された。4人合わせてチーム総得点54得点中、42ゴールを叩き出す超攻撃的布陣が実現。FW都倉も「これから引いた相手に対して凄くいいオプション」と話すなど、内容の伴わない試合が続いた現状を打破する四方田監督の大胆采配が実った。 これで札幌ドーム不敗記録を21に伸ばし、19年ぶりのホーム10連勝を達成した。もはや札幌ドームで負ける姿は想像できない。残り9試合。この2発で今季の得点を大台の2桁10得点に乗せたジュリーニョは言った。「個人もチームも成長してJ1に昇格したい」。札幌がまた一歩、悲願達成に近づいた。

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2016年9月27日のニュース