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尹晶煥氏C大阪の新監督有力候補 鳥栖で指揮経験の手腕高評価

[ 2016年9月26日 06:30 ]

C大阪の新監督有力候補の尹晶煥氏

 J2C大阪が来季の新監督として、クラブOBで現Kリーグ蔚山現代監督の尹晶煥(ユン・ジョンファン)氏(43)を有力候補に挙げていることが25日、分かった。複数の関係者によると、かつて鳥栖をJ1に定着させ、上位争いにも導いた手腕を高く評価。正式な就任要請の準備を水面下で進めているという。現在は大熊清監督(52)が強化部門のトップを兼ねており、新監督が誕生した場合は強化業務に専任することになる。

 安定した力をつけるべく、C大阪が来季以降を見据えて早くも動き出した。17年シーズンの指揮官として、クラブOBで現在は蔚山現代を率いる尹晶煥(ユンジョンファン)氏を有力候補として挙げていることが判明。クラブ関係者は「リストに入っている」と明かした。今後はほかの候補者も含めた中から一本化し、招へいに向けて水面下で準備を進めていくことになる。

 元韓国代表MFの尹晶煥(ユン・ジョンファン)氏は、00~02年にC大阪でプレー。01年のJ2降格の際にもチームに残留し、翌02年にはJ1復帰に大きく貢献した。引退後は09年に鳥栖のコーチを務め、11年から監督に就任。この年にJ1昇格を決めると、翌年からはJ1に定着した。シーズン途中で退任した14年には、夏場まで首位に立つなど上位争いを演じた。走力を生かした戦術は、C大阪の育成組織に通じるところがある。

 15年シーズンの指揮官を決める際にもC大阪は尹晶煥(ユン・ジョンファン)氏に就任要請をしており、実際に招へいに動けば、2度目の正式オファーとなる。アウトゥオリ監督がシーズン終盤に途中退任した昨季は、11月の最終節から大熊清監督が指揮。その後は湘南のチョウ・キジェ監督の招へいに失敗したこともあり、最終的に強化部門のトップを兼ねる大熊監督の続投が決まった。

 新たな指揮官を据えることができれば、大熊清氏は強化部門の業務に専任することになり、クラブの基盤は強固になる。現在は残り9試合となったリーグを戦っており、J1自動昇格のために全力を注いでいるC大阪。今季こそJ1復帰を勝ち取るとともに、水面下で来季への準備も着々と進めていく。

 ◆尹晶煥(ユン・ジョンファン) 1973年(昭48)2月16日生まれ、韓国・光州広域市出身の43歳。東亜大学校から油公に入団し、00年にC大阪に移籍。03年に韓国へと戻り、06年に鳥栖入団。07年シーズン限りで引退。韓国代表では国際Aマッチ通算38試合出場3得点。11年から14年8月まで鳥栖の監督を務め、15年から蔚山現代の監督。

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2016年9月26日のニュース