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カズ49歳6カ月!最年長で天皇杯 5年ぶり出場濃厚「特別な感じ」

[ 2016年9月21日 05:30 ]

22日・長野戦の出場が濃厚になった横浜FCの三浦

天皇杯3回戦 横浜FC―長野

(9月22日 パロマ)
 J2横浜FCのFW三浦知良(49)が22日の天皇杯3回戦のJ3長野戦(パロ瑞穂)でメンバー入りすることが20日、濃厚となった。中田仁司監督(54)が18日の京都戦から大幅なメンバー変更を示唆したもの。カズが天皇杯に出場すれば5年ぶりで、49歳6カ月27日の出場は新日鉄釜石の紺野悦男氏が持つ天皇杯最年長出場記録(45歳7カ月5日)を大幅に更新することになる。

 カズが新たな金字塔を打ち立てる。この日、台風16号の影響で風雨が激しさを増す中、練習はフルメニューをこなした。8月7日のJ2C大阪戦以来公式戦から遠ざかるが、状態は上向き。天皇杯のJ3長野戦でのメンバー入りが濃厚となった。練習後、中田監督は「メンバーの入れ替えはある。(コンディションが)万全ならカズの力を借りたい」と話した。

 天皇杯にはプロだけでなく、予選を勝ち抜いた各都道府県代表のアマチュアも出場する。最年長出場は97年11月に45歳でピッチに立った新日鉄釜石の紺野悦男氏。カズ自身はこの4年間、負傷やチームの早期敗退などが重なり、天皇杯に縁がなかったが、今回5年ぶりに出場すれば一気に4歳も上回り大幅な記録更新となる。

 思い入れの強い大会でもある。「歴史あるカップ戦。決勝も3度戦ったけどやっぱり1月1日の決勝は特別。大みそか、世の中はソワソワしてるんだけど自分たちだけが元日の舞台に向け準備している。その特別な感じが良かった」。読売クラブ時代の91年度に準優勝、V川崎となった92年度にも準優勝、96年度には優勝。輝かしいキングの歴史の一部なのだ。

 対戦相手はカテゴリーが下のJ3長野だが、天皇杯の難しさは痛感している。ブラジルから帰国した90年、初出場の天皇杯は「2回戦で国士舘大にPK戦負け。(読売クには)ラモスさんとかもいたんだけどね」とホロ苦かった。横浜FCは4年ぶりの3回戦進出。「久しぶりに勝ち抜いてきている。さらにモチベーションを上げていきたい」。新たな歴史をしるすべくカズが燃えている。

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2016年9月21日のニュース