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東京五輪世代の“今” U19日本代表を引っ張る三好康児

[ 2016年9月14日 12:50 ]

川崎Fの三好

 リオ五輪で日本は1勝1分け1敗、1次リーグ敗退に終わった。4年後の東京五輪は開催国として予選免除で出場できるが、「メダル」が絶対的な目標だ。ベースとなるU―19日本代表は、W杯最終予選の第1、2戦が行われていた9月上旬、フランスへ遠征、フランスやUAEと対戦した。

 注目は川崎FのMF三好康児(19)だ。フランス遠征でも3試合で2得点、FWもMFもこなした。Jリーグでも今季2試合に先発し、2得点をマークしている。「フランスは欧州のU―19の大会で優勝したし、ボールを持って、揺さぶってくるチーム、崩しもレベルが高かった。個人としてはゴールも決めたし、いいイメージで終われた」三好はこう振り返った。

 ボール扱いがうまく、キック、トラップ、ドリブルなど、この年代ではトップクラス。U―15から年代別の代表入りして国際試合の経験も豊富だ。

 「学年が一番上なので、チームを引っ張っていきたい。プレーで示していければと、思っている。フランスはみんなフィジカルが強く、大人みたいで1人1人が余裕を持っていた。自分の出し方もうまいし、スピードもある。でも、やれないことない。ドリブルは通用したし、五輪へ向けてアピールできた」

 川崎Fのアカデミーの1期生で、DF板倉とともに昨年、トップに昇格した。兄と姉がサッカーをしていて、小学校に入ると自然にボールを蹴り始めた。多摩川の河川敷で友人とボールを蹴って遊び、ロベルト・カルロスを目標にテクニックを磨いた。小3の時に東京Vのスクールに入部、小5の時に川崎Fのアカデミーに入り、プロにのぼり詰めた。

 東京五輪は大きな目標で、Jリーグで実績を積んで、何としても目指したいところだ。三好は「その前に、まずはU―20W杯の予選がある。4大会も出場できていないし」と、言う。この世代の健闘が、日本のサッカーの将来を左右することになりそうだ。(記者コラム・大西 純一)

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2016年9月14日のニュース