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福岡 決定力不足を露呈…本拠0―2敗戦で初の4強逃す

[ 2016年9月5日 05:30 ]

FC東京に敗れ肩を落とす福岡イレブン

ルヴァン杯準々決勝第2戦 福岡0―2FC東京

(9月4日 レベスタ)
 福岡はFC東京に0―2で敗れ、2戦合計1―3で初の4強進出を逃した。前半25分の右CKで、DF浜田水輝(26)がゴール前中央で頭で合わせてゴールネットを揺らした。しかし、シュート前に味方のファウルがあり、ノーゴールの判定。同30分にFC東京に先制され、後半30分にもセットプレーから追加点を許した。

 決定力不足を露呈した。福岡が浴びせたシュートはFC東京の6本を上回る11本。特に後半はDF亀川、FW為田らがサイドから再三攻めたが、最後までゴールを割ることができず零敗。クラブ史上初の4強入りを逃した井原監督は「セットプレーで2点目を取られたタイミングが全てだった」と振り返った。

 新布陣が裏目に出た。第1戦は「3―4―3」だったが、この日はアンカーにMFダニルソンを置き、攻撃は「4―1―4―1」、守備は「4―3―3」で攻めに出てくるFC東京を迎え撃った。しかし、相手に縦パスを通され、うまく守備がはまらない。前半30分に相手への寄せが遅れてミドルシュートで先制を許し、DF浜田は「守備が整理できていなかった」と唇をかんだ。2失点目はFKからのセットプレー。マークについていたMF冨安は「難しい対応だったが、体をぶつけたり、コースに入ったりできた」と猛省した。

 幻のゴールにも泣いた。前半25分、ダニルソンの右CKにゴール前中央で浜田が頭を合わせた。ヘディング弾はネットを揺らし、一度はゴールとカウントされたものの、その後、味方のファウルでノーゴールに訂正された。ただ、下を向いている暇はない。中2日で天皇杯2回戦・J2山口戦。そして10日には年間順位で最下位とJ2降格の窮地にいるリーグ戦が再開する。「残留の目標に可能性がある限り戦いたい」と指揮官。気持ちを切り替え、J1残留へチーム一丸となって戦う。

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2016年9月5日のニュース