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ハリルJ W杯アジア最終予選まさかの黒星発進 UAEに逆転負け

[ 2016年9月1日 21:28 ]

<日本・UAE>後半9分、PKを決められた日本イレブン

W杯アジア最終予選B組 日本1―2UAE

(9月1日 埼玉)
 6大会連続のワールドカップ(W杯)出場を目指すサッカー日本代表に暗雲がたちこめた。W杯アジア最終予選が1日、各地で行われ、B組の日本は埼玉スタジアムで初戦となるUAEと対戦。前半11分にMF本田圭佑(30=ACミラン)の得点で先制したものの、同20分に直接FK、後半9分にはPKで逆転された。1点を追う同33分には途中出場のFW浅野拓磨(21=シュツットガルト)のシュートがゴールラインを越えたかのように見えたが、得点は認められず。結局、1―2とホームで痛恨の逆転負けを喫した。日本は開催国で予選免除の02年日韓大会を除く、4度のW杯出場ではいずれも最終予選初戦に勝っており、不安が残る結果となった。

 世界ランキングはUAEの74位に対し、日本は同49位。ただ、前回対戦した15年1月のアジア杯準々決勝では1―1のPK戦の末、苦杯をなめたあなどれない相手だ。

 日本は前半11分、右サイドでFKを得ると、MF清武の蹴ったボールにファーサイドでフリーとなった本田が頭を合わせてゴール左隅に流し込んだ。立ち上がり、幸先よく先制した日本だったが、同19分、ゴール正面でDF吉田がファウルを取られてしまう。この直接FKに、GK西川が左に跳んで手に当てたものの、そのままゴールに飛び込み、同点とされた。

 日本はこれが2次予選(1次予選は免除)を通じて初の失点。押し気味に試合を進めながらも、後半7分にもA代表デビュー戦となったMF大島がペナルティーエリア内でファウルを取られPKを献上。これを決められ、逆転を許した。

 猛攻を仕掛ける日本は同33分、途中出場のFW浅野が左足で放ったシュートは、ゴールラインを越えたように見えたものの、相手GKがライン前でセーブしたとして得点は認められなかった。

 このまま追い付けなかった日本。3カ国以上で最終予選が行われるようになった90年イタリア大会予選以降(1次予選敗退の90年、開催国で予選免除の02年を除く)、日本の最終予選初戦の成績は4勝1分け1敗とこれが初黒星。引き分けだった94年予選では最終的に「ドーハの悲劇」でW杯初出場を逃しており、W杯出場では全て勝っていただけに、不安が残る黒星発進となった。

 ※大会方式 B組に入った世界ランク49位の日本。アジア最終予選は6カ国(日本以外は同57位オーストラリア、同61位サウジアラビア、同74位UAE、同113位イラク、同120位タイ)の総当たりホーム&アウェーで行われ、上位2カ国にW杯出場権が与えられる。また、B組3位はA組3位との5位決定戦を経て、北中米カリブ海4位との大陸間プレーオフに回り、勝者にW杯出場権が与えられる。

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