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武藤 開幕ゴ~ル!2度の膝負傷乗り越え途中出場ヘッド決めた

[ 2016年8月28日 05:30 ]

<ドルトムント・マインツ>後半、ゴールを決めてボールを手に駆けだすマインツの武藤(右)

ブンデスリーガ第1節 マインツ1―2ドルトムント

(8月27日)
 マインツの日本代表FW武藤嘉紀(24)が27日のリーグ開幕戦アウェー・ドルトムント戦でゴールを決めた。1トップの位置で後半36分から途中出場。0―2の終了間際に右サイドからのクロスを頭で合わせた。15年11月28日のフランクフルト戦以来のゴール。2月に右膝を負傷して長期離脱を強いられるなど故障に苦しんだが、復活弾を決めて、9月に始まるW杯アジア最終予選(1日UAE戦、6日タイ戦)に弾みをつけた。ドルトムントの日本代表MF香川真司(27)はフル出場で勝利に貢献した。

 駆け引きに勝った。0―2の後半ロスタイム、武藤が右サイドからのクロスに反応した。ニアサイドから急激に走る角度を変えてマークされていたDFパパスタソプロスの死角に入ると、一気にギアを上げてゴール前に顔を出した。フリーの状態でジャンピングヘッド。昨年11月28日のフランクフルト戦以来のゴールを決め「(パパスタソプロスは)去年試合をして一番やりにくかった選手。苦手としていた相手に、動き直してゴールを取れたのは自信になる」と手応えを口にした。

 度重なる故障を乗り越えた。2月に右膝を負傷して長期離脱。6月に復帰したが、プレシーズンの夏合宿中に今度は左膝を負傷し、何とか開幕に間に合わせていた。チームは今夏にクラブ史上最高額の移籍金650万ユーロ(約7億4100万円)を投じてFWコルドバを完全移籍で獲得。そのコルドバがケガで離脱する中、後半36分からの途中出場で限られたチャンスをモノにした。欧州リーグに出場する今季はターンオーバー制を敷く可能性が高いが、武藤の目標はあくまで先発定着。開幕弾で定位置奪取をアピールした。

 9月にW杯アジア最終予選を控える日本代表に合流するため、29日に帰国予定。ケガの影響で日の丸を背負うのは昨年11月17日のカンボジア戦以来、約10カ月ぶりとなる。6大会連続のW杯出場に向け、アジア最終予選の初戦の相手はUAE。「UAE戦は絶対に勝たないといけない。個人的には代表ではゴールから遠ざかっているので、結果を出して存在感を示したい」。開幕弾の勢いのまま、次は10月13日の親善試合イラン戦以来となる国際Aマッチ弾を狙う。

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