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【担当記者が見たリオ五輪・サッカー】親善試合に呼ぶべきだったOA

[ 2016年8月23日 09:35 ]

1次リーグで敗退した五輪代表を率いた手倉森監督(AP)

 水泳や柔道などの競技がメダルラッシュに沸く一方で男子サッカーは1次リーグで敗退した。最も重要視されていた初戦のナイジェリア戦で5失点と守備が崩壊。オーバーエージ(OA)枠の塩谷、藤春を加えた最終ラインらの準備不足は明らかだった。

 確かに欧州組のOA枠招集を結局、断念せざるを得なくなるゴタゴタがあったのも事実。ただ、それでも連係を深める手段はあった。藤春と塩谷のOA枠内定は6月14日に正式発表。2人を同30日の親善試合・南アフリカ戦から招集することはできたはず。藤春が所属するG大阪の長谷川監督も送り出す方針を示していたが、負担を配慮した協会側が最終的に選出しなかった。

 個の能力が高い海外組を招集できず国内組を呼ぶのであればOA枠選手との練習時間をできる限り増やすのが当たり前。海外チームとの親善試合という願ってもない実戦の場があるのであれば、なおさらOA枠選手を呼ぶべきだった。日本協会、クラブは一枚岩になりきれていなかった。(サッカー・西海康平)

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2016年8月23日のニュース