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日本フットサル界が新時代へ 日本人監督誕生へプロジェクト始動

[ 2016年8月8日 10:16 ]

日本サッカー協会フットサル委員会の北沢豪委員長

 日本サッカー協会のフットサル委員会がサッカーのA代表よりも早く日本人監督の誕生へ、プロジェクトを始動した。最大のターゲットは日本開催を目指す20年フットサルW杯。北沢豪フットサル委員長(47)は「サッカーの代表より早く日本人監督を就任させたい。そうすれば、サッカー代表にも大きな刺激になるはず」と明かす。

 フットサル日本代表は2月のアジア予選でまさかの敗退。9月のW杯コロンビア大会を逃した。その後、スペイン人の知将ミゲル・ロドリゴ監督が退任。現在は後任監督の人選を進めている。北沢氏によれば、現在、次期監督候補を3人の外国人に絞った。いずれもW杯コロンビア大会出場国を指揮しており、これまでのスペイン路線を踏襲する人物という。

 交渉の席で「条件」として提示しているのが日本人指導者の入閣だ。日本協会ではU―19日本代表監督として元日本代表でスペインでも指導経験が豊富な鈴木隆二氏(37)の就任を発表した。その鈴木氏がA代表のコーチを兼務することになる。当然、将来の日本人監督誕生への布石だ。新指揮官には20年W杯に向け、日本人指導者の育成も要求していく方針だ。

 フットサル委員会では組織改革にも着手した。6月には新たに「技術部会」を設立。男女代表の強化施策、育成、指導者養成、そして男女代表監督の決定、評価を下す重要な機関だ。北沢委員長はW杯コロンビア大会の出場を逃したことが、組織を見直す新たな契機にもなったという。20年W杯の日本招致、日本人監督の誕生――日本フットサル界が新時代に向け本格的に舵を切り始めた。(記者コラム・牧野 真治)

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2016年8月8日のニュース