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高倉なでしこ大敗も…サイド攻撃に新たな可能性

[ 2016年7月23日 05:30 ]

スウェーデンに完敗し、厳しい表情の熊谷(右端)ら日本イレブン

国際親善試合 日本0―3クリスティアンスタッド

(7月21日 カルマル)
 スウェーデン遠征中のなでしこジャパンは21日、カルマルでリオデジャネイロ五輪に出場する同国代表と対戦、0―3の大敗を喫した。高倉麻子監督(48)就任後の初勝利はお預けとなり3戦8失点の守備面には課題を残したが、DF佐々木繭(23=仙台)がサイド攻撃の新たな形を見せた。24日に地元クラブのクリスティアンスタッドと対戦する。

 敗戦の中に、なでしこの新たな可能性があった。4―1―4―1の新布陣を採用し、DF登録の佐々木が右MFとして初先発。前半41分、逆サイドでボールをつなぐ間に裏に抜け出し、ヘディングシュートを見舞った。枠を外したが、ピッチの横幅を使うダイナミックな攻撃を体現。「逆サイドの選手の駆け引きは凄く大事」と高倉監督はうなずいた。初招集となった6月の米国遠征では右サイドバックで2試合に出場したが、世界女王との差を見せつけられ「精神的にどん底になった」という。だが、この日は「間合いや最初の位置取りを意識した。ボールに食らいついていけた」と苦い思いを生かした。

 リオ五輪へ向け、仕上げ段階の強敵に3失点。日本の完敗は自明だが、目先の結果にとらわれず、じっくり歩を進めていく。

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2016年7月23日のニュース