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Jリーグ放送権2100億円契約 スマホ、ネット配信重点 17年から10年間

[ 2016年7月20日 11:23 ]

記者会見後に手を合わせる(左から)英パフォーム・グループのジェームズ・ラシュトン氏、Jリーグの村井満チェアマン、NTTの鵜浦博夫社長

 サッカーJリーグは20日、東京都内で記者会見し、2017年からの放送権について、スポーツのデジタルコンテンツ事業を展開する英国のパフォーム・グループと26年まで10年間、約2100億円の契約を結んだと発表した。現行のスカパーJSATなどとの年間50億円から大幅に増額となり、Jリーグによると日本のスポーツ放送権料で過去最高額となる。

 村井満チェアマンは「スポーツの新しい観戦スタイルができる」と話し、スマートフォンなどの携帯端末を中心に「いつでも、どこでも、何度でも見ることができる」と強調した。

 パフォーム・グループが提供するライブストリーミングサービス「DAZN(ダ・ゾーン)」によって、来年からJ2、J3を含めた全試合が生中継される。パフォーム・グループはサッカーを含むスポーツのスマートフォンなどに向けた動画配信の新規事業を始める。今後の放送形態は従来の地上波やBS、CSに加えインターネット配信が大幅に膨らみそうだ。

 放送権契約とは別にNTTグループと契約を結び、スタジアムにいながら携帯端末などでも試合を視聴する際のWiFi(ワイファイ=無線LAN)を整備する。

 Jリーグは放送権契約の締結へ向けて「期間は5年以上」などの条件を複数社に提示し、年間100億円を超える大型契約を目指してパフォーム・グループを軸に交渉を続けてきた。

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2016年7月20日のニュース