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駒野 福岡J1残留の使者へ「厳しい状況は自分のプラスになる」

[ 2016年7月6日 06:41 ]

練習後、井原監督(左)と話す福岡新加入のDF駒野

 大ベテランが福岡のJ1残留を後押しする。FC東京から期限付き移籍で福岡に新加入した元日本代表DF駒野友一(34)が5日、福岡市内での練習に初合流。06年ドイツ大会、10年南アフリカ大会と2度のW杯出場経験を持ち、両サイドバック(SB)をこなす強力な仕事人が、福岡の第2ステージの巻き返しを担う。

 新天地での覚悟を口にした。「チームの目標はJ1残留。自分が加わって力になれるように頑張りたい。残留に向けてプラスになって、勝ち点を1つでも多く取れるようにしたい」。2度のW杯を経験した元日本代表は34歳とチーム最年長。両SBをこなし、セットプレーのキッカーも務めるなど正確なキックの持ち主だ。井原正巳監督は「亀川も五輪で抜けるし、両サイドどちらもできる。サイドの強化の意味を持つ補強になった」と即戦力に期待を寄せた。

 今季、磐田からFC東京に移籍。しかし、2月のACL全北戦で右ふくらはぎを負傷した。J1出場はわずか1試合で、実戦は5月29日のJ3長野戦以降、遠ざかる。「試合に出たい思いだった」。第1ステージ終了後に福岡からオファーが届き、迷わず移籍を決断。コンディションに問題はないといい、「(最下位の)厳しい状況の中やっていくことは自分のプラスになる」と向上心をのぞかせた。

 初練習では若手選手から「頑張れ!!」と“いじり”が入るなど、歓迎ムード。福岡は現在、年間の総得点が12得点とJ1最下位に沈んでおり、指揮官は「クロスの正確性、ゴール前の配給に期待したい」と攻撃の活性化を託す考え。「持ち味は攻撃面。ゲームの中でアピールして力になれれば」と駒野。福岡のJ1残留への切り札になる。

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2016年7月6日のニュース