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浅野“特例”労働許可証取得へ!ベンゲル監督自ら動く

[ 2016年7月5日 05:30 ]

広島からアーセナルへ完全移籍が決まった浅野は、アーセナルのマフラータオルを手に笑顔

 広島からイングランド・プレミアリーグのアーセナルに完全移籍することが決まった日本代表FW浅野拓磨(21)が4日、広島市内で記者会見を開いた。「日本のエース」に成長することを誓った快足FWに対し、アーセナル側は加入1年目から戦力として評価していることが判明。英国でプレーの際に必要な労働許可証取得のため、アーセン・ベンゲル監督(66)自ら交渉に乗り出すことになった。

 21歳での欧州挑戦を決めた浅野は晴れやかな表情で壇上に上がった。アーセナルへの完全移籍。「より高みを目指すためには一番いいチームだと思ったし、チャレンジしたいと思った。自分には明確な武器がある。打開するところは自信をもってやりたい」と決意を語った。

 50メートル5秒9のスピードを持ち味に、昨季はリーグ戦で8得点を挙げブレークした。得点を奪うための動きだしや駆け引きの部分をアーセナル側は高く評価。「監督が自分の映像を見て(獲得を)判断してくれたと聞いた」と浅野は明かした。

 かつて名古屋を率いた名将ベンゲル監督が、移籍1年目から戦力として計算していることも判明した。英国ではプレーするために必要な労働許可証の審査が厳しく、認められない場合は他国への期限付き移籍となるのが通例だ。だが、有望選手には特例で取得が許可されることもあり、宮市はアーセナル2季目に労働許可証を取得して所属元でプレーした。広島の織田社長は「特例(申請)をやると聞いている。アピールするために“ベンゲル監督が自ら”と聞いている」と明かした。宮市の申請の際にはベンゲル監督が審査会に出席。必要性を強く訴え最終的に特例が認められた。

 プレーするクラブに関して浅野は「チームに任せている」としながらも「1年目からアーセナルという環境でプレーしたいという気持ちは持っている」と率直な思いを口にした。「日本のエースになりたい気持ちが強い。(レスターの)岡崎選手は目指す人。これまでも追い越さないといけない選手に巡り合ってきた。負けられないし、自信も生まれてきた」。17日の横浜戦後に渡英予定。決意を胸に海をわたる。

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2016年7月5日のニュース