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熊本 清武がドロー弾!5戦負けなしで10位に浮上

[ 2016年6月30日 05:30 ]

京都戦の後半、同点ゴールを決めた熊本MF清武(中央)が満面の笑みをみせる

 明治安田生命J2第8節は29日、1試合が行われ、熊本は京都と1―1で引き分けた。0―1の後半23分、途中出場のMF清武功暉(25)が右足を振り抜き同点弾。最後まで京都の猛攻に耐え、アウェーで勝ち点1を積み上げ、勝ち点24で10位に浮上。本来なら4月17日に開催予定だった一戦。4月16日未明の熊本地震本震の影響で延期となっていた。次節7月3日のC大阪戦は震災後、初めて本拠地「うまかな・よかなスタジアム」で行われる。

【試合結果 J2順位表】

 1分で結果を残した。1点を追う後半23分、ピッチに入ったばかりの清武はゴール前左でパスを受けると、FW巻とのワンツーからダイレクトで右足を振り抜いた。GKのニアサイドを抜く同点弾。「狙っていた。上に浮かないことだけを考えて思い切り振り抜いた。ピッチが濡れててうまく転がってくれた」。エースの風格を漂わせた。

 世界に刺激された。5月23日、熊本で被災した子供たちへのサッカー教室が開催され、日本代表で兄の弘嗣(セビリア)ら海外組13選手とともに過ごした。「日本代表の雰囲気、オーラをまじまじと感じた。自分もああいうところを目指さないと」と目標を再確認。この日チーム最多の7得点とし、J2得点ランクも7位タイとなった。

 総力戦だった。2週間で5試合の過密日程に、前節岐阜戦から先発を5人入れ替えた。FW巻は5月22日の水戸戦以来、7戦ぶりの先発。「ビッグチャンスを決めたかった」と後半39分の好機を決めきれず悔やんだが、最低限の勝ち点獲得を前向きに捉えた。

 震災後初の3連勝こそ逃したが、5戦負けなしとチームは勢いに乗る。次戦C大阪戦は待ちに待った本拠地開催。「やっと帰れる。いろんなところでホームゲームを開催させてもらった感謝を込めて、サポーターとともに戦って結果を出したい」と清武。「うまスタ」に帰ってきた火の国の戦士たちが勝利をつかみ取る。

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2016年6月30日のニュース