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英国サッカー界 EU離脱で激震 プレミアリーグの迫力低下の懸念

[ 2016年6月24日 20:08 ]

 英国の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱支持が過半数を占めた。最大の娯楽となっているサッカーにも、激変の波が押し寄せることは確実だ。

 まず影響は主役の選手に及ぶ。特に膨大な放送権収入と分配金を軸に、世界中からスター選手が集まるイングランド・プレミアリーグの迫力は低下する懸念がある。

 現在、英国内で制限なくプレーができるEU内選手は、EU外選手と同様に労働許可証取得が必要になるとみられる。スペインのGKデヘア選手やフランスのMFカンテ選手など、フランスで開催中の欧州選手権で活躍する選手も、直近2年間の代表戦に一定数の出場を求める現行の労働許可取得基準は満たしていない。EU内移籍の自由を認めた「ボスマン判決」は適用外となり、外国人枠の復活も可能。今後の移籍市場の動向にも変化がありそうだ。

 一時的なポンド安が進み、国外の資本家にとっては投資対象として、英クラブの魅力が増す可能性はある。英スカイスポーツ(電子版)は買収に必要な経費が「約10%少なくなる」との専門家の観測を紹介した。

 ファンにも無関係ではない。欧州チャンピオンズリーグなど国外で行われる試合の観戦に、これまでのように自由に行けなくなることも想定される。当面は、混乱が続きそうだ。(共同)

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2016年6月24日のニュース