川澄奈穂美、米シアトルレインＦＣ移籍を発表「もう一度上を目指して」

米女子プロリーグＮＷＳＬのシアトル・レインへの移籍が発表された、ＩＮＡＣ神戸の川澄奈穂美（右）

　ＩＮＡＣ神戸を退団する元なでしこジャパンのＦＷ川澄奈穂美（３０）が１７日、米女子プロリーグＮＷＳＬのシアトルレインＦＣへ完全移籍することを発表した。

　１６日に退団することを発表していたが、この日午前、自身のブログを更新して米移籍を報告。「昨年あたりから以前と比べ、スタートで試合に出れなかったり、途中交代になることが多くなりました。ここ最近も自分自身が納得のいく形で試合に出場できていませんでした。それが今の自分の実力だと痛感しています」と決断に至った背景を説明し、「そんな中でＳｅａｔｔｌｅ　Ｒｅｉｇｎ　ＦＣからオファーを受け、このタイミングなのも何かの縁だと思い、思い切って環境を変えてもう一度上を目指してチャレンジしようと思いました」とつづっている。同チームには宇津木瑠美（２７）の加入も決まっている。

　川澄は１４年、同クラブに期限付き移籍で半年間プレーし、準優勝に貢献して以来の復帰。「この決断をするまでに、色々な葛藤もありました。でも決めたからには、自分の決断に責任を持って、努力していきます」と覚悟をつづった川澄。そしてクラブの会長、スタッフ、選手とサポーターへの感謝を明かし、「ＩＮＡＣでの約８年間、本当にありがとうございました。ＩＮＡＣは私にとってまさにホームです。移籍しても、ＩＮＡＣとはお互い良い刺激を与えられる様な関係でいたいです」と変わらぬ“ＩＮＡＣ愛”を誓っている。

　１９日のなでしこリーグ杯・千葉戦（フクアリ）がＩＮＡＣでの最後の試合となる。