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森島寛晃 OA枠どう使う?リオ五輪メダル獲得へギリギリの判断

[ 2016年6月1日 10:20 ]

手倉森監督

 【森島寛晃の提言】U―23日本代表が参戦したトゥーロン国際大会が終わりました。日本はグループリーグで1勝3敗となり、結果的に優勝したイングランドとの最終戦は0―1で敗れました。後半はチャンスを作っていた中で、それを生かせず無得点。選手たちも「決定力」を課題に挙げていたけど、決めきれない展開が続いても、いかに粘り強く戦っていけるかが、リオ五輪で勝ち抜いていくカギになると思っています。

 さて、本大会が近づくにつれて注目度を増しているのがオーバーエージ枠(OA枠)です。いろんな意見があるとは思いますが、個人的にはOA枠は使うべきなんじゃないかと考えています。確かに、予選を勝ち抜いた23歳以下の選手をひとりでも多く国際舞台に立たせたい、という意見もあるでしょう。ただ、リオ五輪に臨む日本代表は出るだけでOKなのか、それとも勝ち抜くことが求められているのか。手倉森監督はメダル獲得を目標に掲げていますし、その確率を高めるためには、OA枠は有効活用した方がベターなのかなと。

 ひとつでもステージが上がるだけで、得られる経験値は大きく変わります。前回のロンドン五輪では、OA枠で出場したDF徳永、吉田の活躍もあり、4位という成績を収めました。経験がありクオリティーの高い選手を入れることで、チームの安定感は増し、刺激も生まれます。トゥーロンでの「決定力不足」を解消するためにFWを入れるのか、それとも負傷者が相次ぐ最終ラインに入れるのか。判断はギリギリになるかもしれないけど、メダルを目指す上では、必要なところで使っていくことが大事でしょう。

 さて、A代表の方は5年ぶりに開催されるキリン杯を迎えようとしています。思い起こせば21年前、95年のキリン杯スコットランド戦で代表デビューを飾ったのが、わたくし森島寛晃です。翌年のキリン杯メキシコ戦では、あのGKカンポスから代表初得点をマーク。個人的に思い入れのある大会です。

 僕の話はさておき、初招集された選手たちもいる中で、今回の主役は何といっても岡崎慎司でしょう。レスターのプレミア制覇に貢献したストライカーにとって、この2試合は凱旋試合といっても過言ではありません。注目です!(森島寛晃=C大阪フットボールオペレーショングループ)

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2016年6月1日のニュース