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FC東京 初のACL8強入りならず…悪夢のロスタイム失点

[ 2016年5月24日 22:30 ]

後半、攻め込むFC東京・前田(20)

ACL決勝T1回戦第2戦 FC東京0―1上海上港

(5月24日 上海体育場)
 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は24日、決勝トーナメント1回戦第2戦が行われ、FC東京は上海上港(中国)とアウェーで対戦。後半ロスタイムに痛恨の失点を喫して0―1で敗れ、2戦合計スコア2―2ながらアウェーゴールの差で敗退が決定し、クラブ史上初となるベスト8進出を逃した。

 17日に行われたホームでの第1戦は、水沼の2得点で2―1と勝利。引き分け以上で突破が決まるFC東京だったが、逆転進出を目指す上海上港に大量のシュートを浴び、防戦一方となった。

 上海上港はブ・レイやエウケソンを中心にゴール前へ迫り、次々に決定的なシュートを放つ。だが、ここに立ちはだかったのはFC東京の守護神、GK秋元だった。前半30分、ブ・レイのシュートを右手だけで止めると、32分にはエウケソンのヘディングシュートをキャッチ。37分には左サイドからエリア内に進入してきたブ・レイのシュートを足で止めるなど、体のあらゆる場所を使ってゴールを死守。0―0で前半を折り返すと、後半21分にもブ・レイの至近距離での左足シュートを秋元が阻止し、43分には秋元が前へ出て空っぽになったゴール前で橋本が必死のクリアを見せるなど8強入りは目前まで迫っていた。

 だが、3分が掲示された後半ロスタイム突入後の46分だった。エウケソンが右足でシュート。これまで再三の好セーブでチームを救ってきた秋元はこれをいったんはセーブしたが、こぼれ球に詰めていたブ・レイに右足で押し込まれ、失点。1点返して1―1にすればFC東京の8強入りが決まるところだったが、追いつくことはできず、クラブ史上初の8強入りは消滅した。

 主将を務める日本代表DF森重は「勝てなかった事実を受けとめないといけない」としながらもぼう然自失状態。「90分間、相手の攻撃を受け続けるのは厳しかった」と猛攻を受け続けた試合を振り返り、「ここでもう1つ上にいけないのが今の自分たちの力なのかなと感じている」と肩を落とした。

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2016年5月24日のニュース