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笑顔咲かせた!長友ら欧州組13選手が熊本をサプライズ訪問

[ 2016年5月24日 05:30 ]

子供たちとミニゲームで楽しむ長友

 熊本の子供たちにうれしいサプライズ激励だ!日本代表MF清武弘嗣(26=ハノーバー)、長友佑都(29=インテル・ミラノ)ら欧州組13選手が23日、J2熊本が熊本市内で実施した「復興支援プロジェクト」にサプライズゲストとして参加した。被害が甚大だった熊本県益城町を中心とした園児から中学生まで約250人のサッカー少年と交流。被災地に笑顔を届けた。

 その瞬間、悲鳴に近い歓声とどよめきが起こった。清武が、長友が、そしてリハビリ中の内田と武藤も。J2熊本が企画した復興支援プロジェクトに日本代表を含め、13人もの欧州組が集結した。事前告知はなく、知っていたのはごく一部の関係者だけ。うれしいサプライズに益城町、宇城市などから集まった約250人のサッカー少年とその保護者には笑顔が広がった。

 発起人は大分出身でJ2熊本に弟の功暉が所属する清武だ。震災直後から日本代表の主将、長谷部(公式戦出場のため不参加)と相談し、招集を呼びかけた。ようやく実現した支援活動。約1時間20分、ミニゲームなどで交流した清武は「地震のときは海外にいて毎日がもどかしかった。眠れない日が続いていた。ほんの少しだけホッとしました」と話した。

 この日、欧州組を乗せたバスはあえて甚大な被害を受けた益城町を経由して来た。関係者によれば「選手側から子供たちに会う前に被災状況をイメージしておきたい」という要望があったという。今回、実際に住居をなくし転校を余儀なくされた少年も多く参加していた。高校時代を福岡で過ごした長友は「九州は第二の故郷。子供たちの笑顔を見て逆に刺激を受けました」と話した。

 みるみるうちに元気な姿になっていく少年たち。震災直後から支援活動を続けるJ2熊本の巻は「感無量です。子供たちの目の輝き、ワクワク感が伝わってきた」と言う。もちろん、これはまだ支援の第一歩。吉田は「日本サッカー全体で支援を継続していきたい」と訴えた。日本代表勢は24日から6月3日開幕のキリン杯に向けたミニ合宿で始動する。熊本で過ごした短くも濃密な時間を魂に刻み、今度はピッチから勇気を届ける。

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