水沼“強行”突破だ！ＦＣ東京　引き分け以上で初のＡＣＬ８強へ

上海上港との第２戦へ向け、前日の公式会見に臨んだＦＣ東京の城福監督

　ＦＣ東京は２４日、上海上港とのＡＣＬ決勝トーナメント１回戦第２戦を戦う。第１戦を２―１で先勝しており、引き分け以上なら無条件でクラブ史上初の８強入りが決まる大一番。ケガを押して先発が濃厚なＭＦ水沼宏太（２６）は“ＡＣＬ男”の本領を発揮し、ホームで難攻不落の敵を撃破してクラブ史を塗り替える。

【ＡＣＬ決勝トーナメント】

　決戦の地で行った試合前日練習。水沼は周囲の心配をよそに元気な姿を見せた。気温２６度ながら、湿度は梅雨時の日本を思わせる８０％超。それでも自ら“夏男”と言う水沼は「気にならない。みんな勝つぞという強い気持ち」と引き締まった表情で話した。

　１７日の第１戦は直接ＦＫを含む２得点でチームをけん引した。本戦出場を決めた２月９日のチョンブリとのプレーオフではゴールを挙げ、１次リーグ突破を決めた５月４日のアウェー・ビンズオン戦でも先制の起点となる大車輪の活躍。まさにＡＣＬ男だ。１７日の第１戦で内転筋を痛め、しばらく別メニューでの調整だったが、「全く問題ない」ときっぱり。相手はホームでは公式戦今季７勝１分け、昨季もリーグ戦でわずか１敗と難攻不落を誇っているが「先制点を取ればかなり有利になる。積極的に行きたい」と力を込めた。