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最下位でも分配金99億円!!他国より活性化するプレミアリーグ

[ 2016年5月4日 05:30 ]

レスターのプレミアリーグ優勝が決まり、ホームスタジアムの周りに集まったサポーターら

レスター プレミアリーグ初優勝

 レスター優勝が奇跡と言われるのは、92年創設のプレミアリーグは伏兵が勝ち続けるのが難しい、世界一厳しいリーグだからだ。チェルシーを昨季優勝に導いたモウリーニョ前監督は「バルセロナとRマドリードはプレミアで優勝できても支配はできない。息をつく暇がないんだ」と話す。

 212の国・地域で放送され、年間視聴者数47億人、今季放映権料の17億3000万ポンド(約2681億円)は世界一。リーグはその海外放映権料を20クラブに均一(昨季は約43億円)、国内放映権料も50%を公平に分配(同約34億円)する。そのため昨季分配金は優勝したチェルシーが9899万ポンド(約153億円)だった一方、最下位QPRでも6488万ポンド(約99億円)。QPRですら昨季放映権収益が5100万ユーロ(約62億円)のバイエルンMを上回る。下位クラブでも他国リーグからの補強による戦力アップが可能で、勝ち点を計算できるような相手がいない。さらにマンチェスターUなど世界有数の収入を誇る強豪が複数存在。4つのビッグクラブを除くと過去に優勝したのは94~95年のブラックバーンだけで中堅以下のクラブが優勝することの難しさを物語っている。

 ▽プレミアリーグ フーリガン、スタジアムの老朽化などで経営危機にあったフットボールリーグから1部のチームが独立する形で92~93年にスタート。リーグがテレビ放映権を一括管理することで、国内外からばく大な放映権料を得ることに成功。212の国と地域で放送され、年間視聴者数47億人は世界一。今季放映権料の17億3000万ポンド(約2682億円)も世界一で、最下位チームでもリーグから6660万ポンド(約103億円)もの分配金を得る。外国人の巨額投資もあり、14~15年収入ランクで世界のトップ20のうちプレミア勢が16クラブを占める。

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2016年5月4日のニュース