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岡崎レスター 歓喜お預け…勝てばVもマンUと1―1ドロー

[ 2016年5月2日 05:30 ]

マンチェスターU戦の前半、ルーニー(左)と競り合うレスターの岡崎

 英プレミアリーグ優勝に王手をかけていたレスターは1日、アウェーでマンチェスターUと1―1で引き分けた。歓喜の瞬間は持ち越しとなったが、2日にチェルシーと対戦する2位トットナムが引き分け以下に終われば初優勝が決まる。FW岡崎慎司(30)は16試合連続で先発出場。後半5分に右クロスに飛び込むなどゴールに迫ったが、6試合ぶりのゴールはならなかった。

 歓喜の瞬間が持ち越しになっても下を向くレスターの選手はいない。勝てば優勝が決まっていた一戦で引き分け。前半8分に左サイドを突破されて失点したが、前半17分にDFモーガンがFKを頭で合わせて追いついた。後半42分にMFドリンクウォーターが2度目の警告を受けて退場する逆境を乗り越え、92~93年のプレミアリーグ移行後、2勝5分け12敗と相性が悪かったマンチェスターUから貴重な勝ち点1を獲得。終了の瞬間をベンチで見届けた岡崎も手を叩いて健闘を称えた。

 岡崎は2トップの一角で16試合連続の先発。前半12分は右クロスを頭で合わせてゴールに迫った。同30分にはポストプレーで好機を演出。後半5分にはDFシンプソンの右クロスに反応してニアサイドに飛び込んだが、わずかに合わなかった。今季22ゴールのチーム得点王バーディーが出場停止の中、積極的に攻撃に絡み、後半22分に途中交代。3月14日のニューカッスル戦以来6試合ぶりのゴールを逃し「試合の入りは悪かった。触るだけでゴールの場面があった」と反省した。一方で自陣に戻っての守備など献身的な動きは光り「次は絶対に前に出てゴールにしたい」と強調した。

 レスターの選手総年俸は約75億円で、マンチェスターUの約4分の1。ボールを支配されながら粘り強く守り、カウンターとセットプレーで好機をつくるこの日の試合は“おとぎ話”と称される今季の戦いを象徴した。

 「引き分けたことは大きい。相手(トットナム)にプレッシャーがかかると思う」と岡崎。2日に2位トットナムがチェルシーと引き分け以下に終われば優勝が決まる。レスター市内のスポーツショップでは優勝記念Tシャツが販売されるなどお祭り騒ぎ。試合後は敵地オールドトラフォードの相手サポーターからも大きな拍手を送られた。いまや英国全土が奇跡の完結を待ちわびている。

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