鳥栖　開幕戦以来７戦ぶり白星　豊田２発「何か感じてもらえる試合をと」

明治安田生命Ｊ１第１Ｓ第９節最終日 鳥栖２―０仙台

（4月30日 ユアスタ）
　明治安田生命Ｊ１リーグ第１ステージは３０日、各地で第９節の残り５試合が行われ、鳥栖が２―０で仙台を下して２月２７日にホームで福岡と対戦した開幕戦（ベアスタ）以来７試合ぶりとなる今季２勝目をマークした。仙台は前半に退場者を出し、６戦勝ちなし。

　鳥栖は前半終了間際の４５分、エースの豊田が自ら得たＰＫを冷静に左隅へ決めて先制。後半１１分には、吉田の左クロスを豊田が頭で仕留めた。

　「やっと勝利をお見せすることができて良かった」。自らの２ゴールで開幕戦以来となる勝利に豊田は安どの表情を見せた。

　１６日の神戸戦（ベアスタ）が熊本地震の影響で中止となり、２４日にはＪ２から昇格してきた磐田に無得点で敗戦。アウェーの地に駆け付けたサポーターからは「被災地へ勇気を」との横断幕も掲げられた中での勝利に「僕たちは数ある九州の中の代表のひとつで、被災された方々にも何か感じてもらうゲームをしないといけないと思っている。日本が被災で大変な時期に、僕たちはサッカーで何かしっかり感じてもらえるように一生懸命戦っていきたい」と噛みしめるように話した。