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ハリル監督 熊本行き志願 サッカー教室検討!欧州組“招集”も

[ 2016年4月23日 05:30 ]

熊本行きを志願したハリルホジッチ監督

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)が、熊本地震の被災地訪問を志願していることが22日、分かった。この日、被害状況確認などのために熊本入りした日本協会の田嶋幸三会長(58)が明かしたもので、サッカー教室開催など支援活動を検討しているもようだ。

  地震からの復興にハリルホジッチ監督が一役買うことになりそうだ。この日、被害状況の確認などで被災地を訪れた田嶋会長は「ハリルホジッチ監督も、すぐにこちらに来たいと言ってくれています。状況を見ながら、検討してまいりたいと思います」と明かした。

 11年東日本大震災の際には地震発生から18日後の3月29日に日本代表―Jリーグ選抜の慈善試合を実施。カズがゴールを決めるなど盛り上がり、日本を元気づけた。今回は日程面などを考慮すると慈善試合の早期開催は難しく、ハリルホジッチ監督をはじめとする日本代表スタッフによるサッカー教室などを検討しているとみられる。欧州主要リーグは5月に今季日程を終了するため、開催時期次第では本田や香川、長友ら欧州組の参加が実現する可能性もある。

 地震に慣れていない外国人は、震災発生後に一時帰国することも多い。東日本大震災後には当時のザッケローニ日本代表監督はスタッフ4人とともにイタリアに帰っている。だが、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を経験しているハリルホジッチ監督は「地震の被害に遭われた状況は戦争にも似ている。こういう状況は勇気を持って団結して乗り越えるしかない」と語っていた。日本協会は5月11日の親善試合U―23日本代表―ガーナ代表戦(ベアスタ)の収益を義援金に充てることを決めているが、A代表指揮官が復興支援の先頭に立つことは、サッカー界にとって大きな意味を持つ。

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2016年4月23日のニュース