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本田からハーフナー アシスト任せろ!ホットライン開通へ意欲

[ 2016年3月23日 05:30 ]

ハリルホジッチ監督(右)の話を聞く香川(左)と本田

 アフガニスタン、シリアとの18年W杯アジア2次予選(24、29日)に臨む日本代表は22日、埼玉県内で合宿2日目の練習を消化した。この日に合流したFW本田圭佑(29=ACミラン)は、バヒド・ハリルホジッチ監督(63)の下で初招集された長身FWハーフナー・マイク(28=ADOデンハーグ)の有効活用を明言。縦に速いスタイルでの地上戦だけでなく、W杯最終予選に向けた新オプションを試行する。

 本田の頭には空中戦もインプットされていた。1メートル94の長身ハーフナーがハリルホジッチ体制で初招集。「試合の状況ではマイク(ハーフナー)が必要になる。このチームにないスキル。状況に応じて生かしたい。それは頭に入っている」。新たな引き出しにするべく、ハーフナーとのホットライン開通を目指す。

 ハリルホジッチ監督が目指すのは、あくまでも1タッチ、2タッチでつなぐ縦に速いサッカー。だが、2年目に入り「オプションにチャレンジしている」と槙野は目指すスタイルの一端を明かす。この日の練習前には約4分、本田も香川とともに指揮官に呼ばれ「厳しい要求をしていく」と厳命された。主力組にも定位置は約束されていない。だからこそ、本田の適応力も問われることになる。トップ下に君臨したザッケローニ体制下ではハーフナーとは縦関係。その長所を生かすことはなかったが、右FWで起用される現体制ではクロス配給でアシストが求められる。今季ACミランでのリーグ戦では右サイドからのクロスでヘディング弾を2アシスト。代表での再現へ「(プレーの)幅を限定せず多くのパターンを見つけたい」と本田は意欲を見せた。

 24日のアフガニスタン戦で得点すればW杯予選6戦連発となり、自身の日本人最多記録を更新する。「試合に出られるなら、ゴールのチャンスがあれば貪欲に狙いたい」。合流初日となったこの日は香川、川島とともに移動の負担を考慮されて別メニュー調整になったが、10年W杯南アフリカ大会以来となる黄色基調の新スパイクに替えて臨む16年代表初陣。日の丸の中心にいる男が、新たな可能性を示す。

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