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なでしこ佐々木監督が退任会見 選手に感謝「頼りない私に付いてきてくれた」

[ 2016年3月18日 14:00 ]

なでしこジャパン監督退任会見で笑顔を見せる佐々木氏

 3月10日付でサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の監督を退任した佐々木則夫氏(57)が18日、都内で退任会見を行った。

 佐々木氏は指揮を執った9年間を「大きな宝物」と表現し「新たなステージに進んでいきたい」と語った。

 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選の最終戦から9日。五輪切符を逃したことを「日に日に痛切に感じるようになっている」と話した佐々木氏。就任中に「選手、サッカー協会、サポーター、メディアと数多く接し、いろいろな局面の中で勉強させてもらった」と感謝の気持ちを述べると、今後の自身の去就については「考えていない」としながらも「陰ながら応援していきたいし、みなさんも同じサッカーファミリーとして後押ししてほしい」と呼びかけた。 

 また、ともに戦ったなでしこメンバーに向けては「頼りない私でしたがよく付いてきてくれた」と感謝。「包容力ある頼もしさを感じながらやっていた。ありがとう。今後も精進してほしい」とエールを送っていた。

 佐々木監督は山形県出身で、Jリーグ大宮の監督などを経て2007年12月にコーチから監督へ就任。11年のワールドカップ(W杯)ドイツ大会で日本を初優勝に導いた。翌12年のロンドン五輪と昨年のW杯カナダ大会ではともに準優勝。なでしこジャパン監督として125試合の指揮を執り、通算80勝16分け29敗の数字を残したが、今月行われたリオデジャネイロ五輪アジア最終予選(大阪)で3位に終わり、4大会連続となる五輪出場を逃した。

 最終戦となった9日の北朝鮮戦の終了後は目を潤ませ「切符を獲れなかったのは僕のせい。しっかり責任を取る。新たななでしこを後押ししてください」と自ら退任を告げていた。

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