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柿谷 芸術ヒール弾でホーム“快幕” セレッソ3連勝!

[ 2016年3月13日 05:30 ]

どんなもんだだとばかろに舌を出しておどけるC大阪・柿谷

明治安田生命J2第3節 C大阪1―0群馬

(3月12日 金鳥スタ)
 C大阪はホーム開幕戦で群馬と対戦し、1―0で勝利した。後半14分にFW柿谷曜一朗(26)がヒールキックで技ありの先制ゴールを奪い、このリードを最後まで守りきった。クラブにとって13年以来3年ぶりとなる開幕3連勝で暫定首位に浮上。残り10試合は、13日に行われる。

 「ただいま」のあいさつは芸術的なヒール弾だった。0―0で迎えた後半14分、MFブルーノ・メネゲウからの左クロスをFWリカルド・サントスが頭で折り返すと、柿谷が中央でボールを受ける。ゴールに背を向けた状態で、右足トラップから素早く左足ヒールでシュート。誰も予測できなかった一撃がゴールに吸い込まれると、1万3495人の観衆が歓喜に沸いた。

 「考えるというよりも(かかとに)うまく当たった。覚えてない。口で説明できたらいいですけど…」

 本人も振り返ることのできない、感覚で放った決勝弾。2戦連発となるゴールでホーム開幕戦を白星で飾り、C大阪にとっては13年以来の開幕3連勝を呼び込んだ。

 キンチョウスタジアムのピッチに柿谷が立つのは、14年7月15日の川崎F戦以来となる606日ぶりだった。スイス1部バーゼルに旅立つ前のラストマッチ。欧州挑戦を後押しする声援がある一方で、ゴール裏には「8番の価値その程度?」という批判的な横断幕も掲げられた。エースナンバーを自ら脱ぎ、そしてまた約1年半ぶりに戻ってきた。再び背番号8に袖を通したからには、すべてのサポーターに自らの存在を認めてもらわなければならない。

 「1年間、このチームのために戦っている姿を見せることが大事だし、続けていくことが大事。3連勝したことはうれしいけど、ここからも積み重ねていきたい」

 3試合連続となる1―0勝利で暫定首位に浮上。徐々に攻撃陣の連係もかみ合ってきているが、長丁場のJ2は一筋縄ではいかない。エースだけでなく主将も担う今季。重圧を背負いながら、J1昇格のために戦い続ける。

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