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浅野にセリエA熱視線!ウディネーゼすでに身分照会、トリノも関心

[ 2016年3月9日 06:42 ]

日本代表候補合宿でシュートを放つ浅野

 千葉県内で行われている日本代表候補合宿は2日目の8日、午前、午後の2部練習を行った。U―23日本代表として1月のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選で切り札として活躍したFW浅野拓磨(21)にはセリエAのウディネーゼが身分照会をしたことが判明。海外からも注目を集めるスピードスターが、バヒド・ハリルホジッチ監督(63)の信頼をも勝ち取る。

 午後に行われた6対6の攻撃の戦術練習。1トップに入った浅野が右クロスにニアへ飛び込むと、ハリルホジッチ監督は「ビアン(良いぞ)アサーノ」と声を飛ばした。昨年8月の東アジア杯でA代表に初招集。21歳の快足FWは「代表でも自分の持っているものを全て出せばアピールになる」と力を込めた。

 高卒3年目の昨季、リーグ制覇を飾った広島のスーパーサブとして8得点を決め、ベストヤングプレーヤー賞にも選出された。U―23日本代表として出場した1月のリオ五輪アジア最終予選でも、途中出場した決勝の韓国戦で2得点。アジア制覇に大きく貢献した。

 実際、リオ五輪最終予選を視察したセリエAの複数クラブのスカウト陣で、最も評価が高かったのが浅野だった。関係者によれば、ウディネーゼとトリノが獲得に関心を寄せており、ウディネーゼは既に広島に身分照会を行ったという。ウディネーゼは、イタリア屈指のスカウト網を誇り、無名の選手を次々発掘。最近でも、バルセロナを経て現在、アーセナルで活躍するチリ代表FWサンチェスを掘り当てた。

 A代表はリオ五輪後の9月にW杯最終予選がスタートする。自陣を固めるチームが多い2次予選と違ってレベルは格段にアップし、浅野は切り札として大きな武器になる可能性がある。浅野も「フル代表に呼ばれてプラスになっている部分は多い」と意欲的。まずは広島、リオで結果を出してA代表定着を目指す。

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