丸山桂里奈、なでしこにエール　意地見せてくれた大野のＶ弾

＜日本・ベトナム＞前半、ゴールを決め喜ぶ大野（右）

リオ五輪アジア最終予選 日本６―１ベトナム

（3月7日 金鳥スタ）
　【丸山桂里奈なでしこアイ】リオ五輪の可能性は消えましたが、（大野）忍の決勝点で初勝利を挙げましたね。あれは凄い難しい得点です。ショートバウンドのボールを叩いて、左足であのコースに決める。技術の高さが表れていました。

　忍は、明るい性格のお笑いキャラ。１１年Ｗ杯ドイツ大会の移動中にゲームの「太鼓の達人」をやっていたんですが、太鼓を叩く私の横で、そのリズムに合わせて忍は私のおでこを叩く。そのせいでおでこが赤く腫れて、みんなに笑われました。年齢は私の方が上なんですけどね。中学時代から忍と一緒にプレーしてきましたが、今回が一番つらそうでした。オーストラリア戦の途中で代えられたり、ベンチに座っていたり…。本人も歯がゆかったでしょうけど、ここで意地を見せてくれたのは“さすが”です。

　なでしこは東京五輪に向けて再出発しないといけません。今の若手は精神的に打たれ弱いので、こういう時に存在感を出すポジティブな忍を見習ってほしい。素晴らしいお手本がいることを感じて、未来に引き継いでほしいと思います。（元なでしこジャパン、大阪高槻ＦＷ）