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鹿島・金崎“理想的”決勝弾!シャツOUTでゴールIN

[ 2016年3月6日 05:30 ]

<鹿島・鳥栖>前半、ヘディングで決勝ゴールを決めた金崎

明治安田生命J1第1S第2節 鹿島1―0鳥栖

(3月5日 カシマ)
 膝から芝生に滑り込み、鹿島の金崎がユニホーム背面裾に記された「RISO」の文字を指さした。前半31分、右サイドからの直接FKのチャンス。遠藤のキックをファーサイドに走り込んだ山本が頭で折り返すと、谷口と競り合いながらヘディングで決めた。背番号33の今季初得点は値千金の決勝弾。「脩斗君(山本)からいいボールが来たので決められて良かった」と笑顔を見せた。海外再挑戦を目指して今オフに一度はチームを去ったが、開幕直前に電撃復帰。2年ぶりの開幕連勝に貢献して、生半可な気持ちでチームに戻っていないことを証明した。

 中学時代の恩師の教えを守り、金崎は昨季までユニホームをパンツに入れるスタイルを貫いてきた。だが、今季から背面裾に「理想科学工業株式会社」の社名ロゴが入ったことで、クラブ側から裾を出すことを厳命された。この日はついパンツに入れる時もあったが、背面側だけ裾を出してプレー。試合後のヒーローインタビューでは、サポーターに向かって「シャツを入れてもいいですか?」と問いかけ、大歓声を浴びた。関係者は「裾を入れたがることで逆に注目されている。宣伝としてはいい」と指摘。今後の話し合い次第で“シャツ入れ”が許可される可能性もある。

 スタンドでは、日本代表のハリルホジッチ監督が視察した。金崎のプレーに熱視線を送り「戦う意識、リズムはかなりよかった」と高く評価。しかし、金崎は「試合内容は良くなかったので、もっと頑張りたい」と向上心は尽きない。7~9日には千葉県内で行われる日本代表候補合宿に参加。今月下旬のW杯アジア2次予選(24日アフガニスタン戦、29日シリア戦)のメンバー入りに向けたアピールの舞台となる。日本代表ではシャツ入れは問題視されないだけに、思う存分、暴れまくる。

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