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なでしこ後任監督は高倉麻子氏最有力!歴代初の女性監督誕生へ

[ 2016年3月5日 05:30 ]

女子U―20日本代表の高倉麻子監督

 20年東京五輪のなでしこジャパン監督に、U―20女子日本代表の高倉麻子監督(47)が最有力となっていることが分かった。なでしこジャパンとして歴代初となる女性監督を起爆剤に、慢性的な課題である世代交代を進めながら悲願の五輪金メダルを狙う。

 協会側は14年のU―17女子W杯コスタリカ大会で「リトルなでしこ」を率い、優勝を成し遂げた高倉監督の手腕を高く評価。きめ細かい指導と厚い人望で、若手育成に定評がある。昨年8月にはU―19女子アジア選手権で優勝に輝き、AFCのアジア女子最優秀監督を4年連続受賞するなど実績十分だ。協会幹部もかねて「ゆくゆくは女性が監督になってほしい」と期待。覇権奪回を狙う19年女子W杯フランス大会、そしてメダルの期待される自国開催の五輪に向け、“高倉ジャパン”としての再出発が既定路線となっている。

 固定のポジションにこだわらない発想力豊かなパスサッカーで世界の頂点に立ったリトルなでしこたちは「ヤングなでしこ」として成長。高倉監督が指揮するU―20女子代表は今年11月13日に開幕するU―20W杯パプアニューギニア大会に出場する。早ければ同大会での初優勝を手土産に、フル代表の指揮官に就任する可能性もある。

 なでしこジャパンはリオ五輪アジア最終予選で1分け2敗となり、4大会連続の五輪切符が絶望的となった。リオ五輪への強化を目的として予定されていた6月の海外遠征、7月の強化合宿に暫定監督を置く可能性もあるが、世代交代が進まないまま最悪の事態を迎えたなでしこの未来は、高倉監督に託される。

 ◆高倉 麻子(たかくら・あさこ)1968年(昭43)4月19日、福島県生まれの47歳。10歳でサッカーを始め、85年読売ベレーザ(現日テレ)入りし松下電器バンビーナなどでプレー。Lリーグ(現なでしこリーグ)でMVPを2度受賞し、女子1部リーグ通算226試合出場44得点。83年に15歳で代表初選出。91年と95年の世界選手権(現W杯)、96年アトランタ五輪に出場。国際Aマッチ通算79試合29得点。04年引退。14年、U―17日本女子代表を率いてU―17女子W杯コスタリカ大会で優勝。夫は東京V・GMの竹本一彦氏。

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2016年3月5日のニュース