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宮間、未来のなでしこたちへリオ切符必ず「責任を持って戦う」

[ 2016年2月29日 05:30 ]

笑顔で練習する宮間(右)

 女子サッカーのリオデジャネイロ五輪アジア最終予選は29日、大阪市内で開幕する。初戦でオーストラリアと対戦するなでしこジャパンは28日、大阪府堺市内で最終調整。主将のMF宮間あや(31)は次世代にバトンを引き継ぐための決意を表明。未来のなでしこジャパンの思いを背負い、4大会連続五輪出場へ挑む。

 ホームの応援がプレッシャーにもなれば、味方にもなる自国開催。どちらにも傾く決戦を前に次世代への思いを問われた宮間は強くうなずいた。

 「そこは間違いなく、今までで一番強く思っている。20年の東京五輪を目指している選手にとって私たちの結果は重要。未来の日本の責任を持って戦わないといけない」

 なでしこジャパンの主将らしい言葉を口にしたのは当然だ。W杯を制覇し日本中を沸かせてから4年半。リーグ戦でプレーする宮間は「徐々に試合を見に来るお客さんの数も減っている。結果を残すことで文化を確立したい」との思いを年々、強めている。だからこそ、観客も多く、注目度も高い日本で五輪出場を決めれば、もう一度ファンに振り向いてもらえる好機。さらにサッカーに熱中する少女、20年東京五輪を夢見る未来のなでしこの希望にもなり得る。

 6チームで争う2枚の五輪切符。先手必勝が近道だ。オーストラリア戦に向け「25分までに1点を取って落ち着きたい。チャンスを逃さず決める時は決めたい」とゲームプランを明かした。15年W杯では7試合で11得点と得点力不足を露呈。今合宿ではシュート練習を多くこなし、宮間自身も「絶対決めると思って(シュートを)打つ回数を増やしたい」と全体練習後にも打ち込んできた。

 「それぞれが自覚と責任を持ってやっている。あす、必ずそういう姿を見せられると思う」

 澤穂希さんは生中継するNHKにゲスト出演するため、観戦に訪れる。宮間が心底、信頼するレジェンドへ、そして少女たちへ。思いを背負い、キックオフの笛を聞く。

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2016年2月29日のニュース