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五輪では超異例!!U23“W杯流英才教育”東京五輪世代をリオ帯同へ

[ 2016年2月23日 06:20 ]

10年W杯南アフリカ大会に帯同した香川(左)は練習で本田と競り合う

 日本サッカー協会がリオデジャネイロ五輪(8月3日開幕、ブラジル)に出場するU―23日本代表に、練習パートナーとして東京五輪世代の選手を帯同する意向であることが22日、分かった。複数の関係者が明らかにした。W杯では10年南アフリカ大会や14年ブラジル大会に有望な若手選手を帯同したことはあるが、五輪では極めて異例。20年に地元で行われる祭典で結果を残すために“英才教育”を施す。

【U―23代表日程&結果】

 4年後の東京五輪で最高の結果を出すために、既に準備は始まっている。日本協会関係者によれば、2~4人の東京五輪世代をリオ五輪に出場する手倉森ジャパンの練習パートナーとして帯同する案が浮上。本大会の雰囲気を味わわせるとともに、1世代上の先輩たちとともに練習をこなすことで、レベルアップを図る目的があるという。

 W杯では、10年南アフリカ大会で当時C大阪のMF香川(現ドルトムント)や新潟のDF酒井高(現ハンブルガーSV)ら4人をサポートメンバーとして現地に連れて行った。その後、2人は日本代表に定着するなど効果は実証済みだ。14年ブラジル大会では大分U―18MF坂井大将(19=大分)、名古屋FW杉森考起(18)と2人の東京五輪世代を帯同している。五輪では異例の措置となるが、継続して現U―19世代を育てていく方針だ。

 候補には坂井、杉森に加え、磐田FW小川航基(18)や鹿島DF町田浩樹(18)、U―16世代のFC東京U―18の久保建英(14)らも挙がる可能性がある。ただ、五輪期間中もJリーグは中断しない。U―19日本代表も10月に来年のU―20W杯出場を懸けたU―19アジア選手権(バーレーン)、U―16日本代表も9月にU―17W杯出場を懸けたU―16アジア選手権(インド)が控えており、強化合宿が目白押し。クラブや各年代の代表との兼ね合いも人選に影響を及ぼしそうだ。

 いずれにしても日本サッカー界にとって、東京五輪で結果を残すことは最重要課題の一つ。練習パートナーには、1月のU―23アジア選手権でアジア制覇を成し遂げ、本大会では48年ぶりメダル獲得を目指す手倉森ジャパンから多くを学ばせ、4年後への糧にする。

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2016年2月23日のニュース