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武蔵リオ代表切符へ 本田バリ量産宣言「2桁得点を狙いたい」

[ 2016年2月19日 06:42 ]

開幕戦を戦う湘南・三竿(左)と新潟・鈴木は健闘を誓う

Jキックオフカンファレンス

 27日のJリーグ開幕を前に全Jクラブが集結するキックオフカンファレンスが18日、都内で開催され、新潟のU―23日本代表FW鈴木武蔵(22)は肉体改造とヘディング強化を今後のテーマとし、8月のリオデジャネイロ五輪代表を勝ち取る考えを明かした。1月の五輪アジア最終予選(ドーハ)で負傷した股関節周辺の影響で別メニュー調整が続くが、開幕戦となるアウェー湘南戦には間に合う見通しという。

 リオ五輪を目指すストライカーは新しくなった胸スポンサー「ハッピーターン」のロゴを見てニヤリと笑った。せんべいに、クセになる調味粉のハッピーパウダーがまぶされ、食べ出したら止まらないことで有名な人気お菓子だ。鈴木は「粉が好きっ!ハッピーターンのようにゴールが止まらないシーズンにしたい」。かつて日本代表の本田圭佑が「(ゴールが)出る時はドバドバ出るもの」とたとえた“ケチャップ発言”をほうふつさせた。

 2つの計画がある。まずは肉体改造。現在76キロの体重を77~78キロに増やすという。「太るんじゃないっすよ。練習強度が高いときにじっくり筋肉を付ける。国際大会で当たり負けしない体にしたい」。もう一つはヘディング強化。身長1メートル85、垂直跳びも90センチ超と抜群だが、小、中、高校とほとんど練習しなかった。50メートル走5秒台の快速にヘディング技術が身に付けば破壊力は格段に増す。

 強い危機感がある。日本協会はリオ五輪でオーバーエージ枠を活用する方向。「凄い選手が来ると思うけど諦めたくない。その人にも勝って選ばれてスタメンを張りたい」。リオ切符にはJ1で結果を出すことが一番の近道だ。そのために昨季期限付き移籍したJ2水戸から新潟に復帰。「2桁得点を狙いたい」と話す。

 1月の五輪予選で痛めた右股関節痛の影響で別メニュー調整が続く。だが「開幕に間に合うように調整している」と鈴木。最近、ゴールへの意識が一段と強まっており、前日もスアレス(バルセロナ)の映像を見てゴール前の動きを研究した。ハッピーターンとは“幸せ”が“戻る”の意。ジャマイカ人の父と日本人の母を持つストライカーは今季、多くの幸せをつかみ取るつもりだ。

 ▽ハッピーターン 亀田製菓が76年から製造する人気お菓子。細長いせんべいにハッピーパウダーと呼ばれる粉がまぶしてある。食べ出したら止まらないことで有名で「魔法の粉」と言われることも。76年当時、日本は第1次オイルショックの影響で不景気。幸せ(ハッピー)がお客様に戻る(ターン)ようにと命名された。新潟のブラジル人助っ人MFレオ・シルバも大のハッピーターン好きで知られる。

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2016年2月19日のニュース