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ACL日本勢ロケットスタートせよ!出場枠維持へ協会からハッパ

[ 2016年2月17日 05:30 ]

ACL日本勢の開幕ダッシュを厳命した日本サッカー協会の大仁会長(左端)

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の出場クラブミーティングが16日、都内のJFAハウスで行われ、日本協会の大仁邦弥会長(71)が開幕ダッシュを厳命した。昨季の出場4クラブは初戦で1分け3敗。スタートでつまずき、浦和と鹿島は1次リーグ敗退を喫した。08年のG大阪を最後に優勝から遠ざかる日本勢が今季も低迷すれば、来季出場枠の減枠につながる可能性もあるだけに、日本サッカー界を挙げてタイトル奪回を目指す。

【ACL1次リーグ】

 ACLに出場する浦和、FC東京、G大阪、広島の社長が集結したミーティング。日本協会の大仁会長は「中国が僅差で日本の後ろにいて、今年の結果次第で来季の出場枠が減る。危機感を持っていただきたい。スタートダッシュを効かせて優勝を目指してもらいたい」と語気を強めた。

 ACL出場枠は毎年発表されるアジア連盟(AFC)加盟国・地域ランクで決まる。東地区で韓国に次ぐ2位の日本は本大会3、プレーオフ1を確保しているが、同地区3位のオーストラリア、4位の中国とは僅差。3、4位に転落すれば、本大会2、プレーオフ1となり、残り1枠はプレーオフ進出に勝利が必要な予選に回される。平均予算がJ1クラブの7倍近い2億ドル(約228億円)ともされる中国クラブが“爆買い”で大型補強を進めていることもあり、日本の危機感は強い。

 昨季は鹿島、柏、浦和、G大阪が出場。初戦は柏が引き分け、他の3クラブが敗れる散々な結果だった。プレーオフを戦った柏以外はACLがシーズン初の公式戦で、ぶっつけ本番だったことを日本協会やJリーグ側も反省。今季は例年ACL初戦とリーグ開幕戦の間に組む富士ゼロックス・スーパー杯をACL初戦の前に前倒しした。9日のプレーオフを制したFC東京、スーパー杯に出場する広島、G大阪が実戦感覚を得てACLに臨むことができるのはプラス材料。浦和もACLに合わせて始動を早めた。

 8年ぶりの頂点を狙うG大阪の野呂社長は「ガンバはいつも出足が悪い。なぜかというと私が“のろ”なので」と笑いを誘いながらも「今季のスローガンはアンビション(大志)」とACL制覇、その先のクラブW杯の決勝進出を目標に掲げた。Jリーグの村井チェアマンは「中国の補強で世界の注目がアジアに集まる。Jの力を世界に広める好機」と強調。日本代表と同様に、Jクラブも国の威信を懸けた戦いに挑む。

 ▽ACL大会方式 8組で争われる1次リーグは各組上位2チームの計16クラブが、ホーム&アウェーで行われる決勝トーナメントに進出する。1次リーグから準決勝までは東西地域別で開催。前回大会から各国の最大出場クラブ数が4から3・5に減少。今回は日本からはリーグ戦の成績により広島、G大阪、浦和が本大会出場権を獲得。G大阪の天皇杯優勝により出場権を得た4位のFC東京がプレーオフを突破した。1次リーグは23日に開幕。決勝は11月19、26日に行われる。

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2016年2月17日のニュース