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佐々木監督「中国VS韓国」弾丸視察 五輪切符ライバル丸裸に

[ 2016年1月25日 09:20 ]

厳しい表情で紅白戦を見つめる佐々木監督

 サッカー女子日本代表の佐々木則夫監督(57)が、中国で開催されている「4カ国親善大会」を弾丸視察することが24日、分かった。リオ五輪アジア最終予選(2月29日~3月9日、大阪)に向けて石垣島での合宿が続く中、25日にチームを離れて中国に出発することが判明。2泊3日の行程で中国―韓国戦(26日)を生観戦し、五輪切符を争うライバルをチェックする。

 合宿中の石垣島から佐々木監督が姿を消す。「4カ国親善大会」を直接視察するためで、25日にチームを離れて中国へと飛び立つことが判明した。2泊3日の弾丸行程で、26日に中国―韓国戦を現地で観戦し、27日に日本へと戻る予定。26日まで続く合宿は指揮官不在となり、中村コーチらがトレーニングを見守ることになった。

 中国、韓国、ベトナム、メキシコが出場している今回の「4カ国親善大会」。中国、韓国、ベトナムは五輪アジア最終予選の出場国で、北朝鮮と豪州を含めた5チームで2枚の五輪切符を争う。佐々木監督がチェックするのが中国―韓国戦。中でも強い警戒心を示したのが、昨年9月に監督交代のあった中国だった。

 「中国は監督が代わって、メンバーも変わっているからね。その辺を確認したい」。中国には昨年8月の東アジア杯で2―0と勝利した。だが、その後に新たにフランス人のブルーノ・ビニ監督(61)が就任。選手の構成や戦い方はおのずと変化した。さらに、前回のロンドン五輪でフランスを率いた指揮官こそがブルーノ・ビニ監督。準決勝で日本に1―2で敗れはしたものの、なでしこジャパンを知る不気味な存在だ。

 2月29日に開幕し、10日間で5試合を戦う過密日程の五輪予選。韓国と第2戦で、中国とは第3戦で対戦する。相手は格上の日本に対して向かってくるだけに、難しい戦いになることは間違いない。4大会連続の五輪切符獲得へ―。まずは指揮官自らライバル国を丸裸にすることで、勝利への可能性を高めていく。

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2016年1月25日のニュース