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日本延長3発でリオ五輪王手!8強壁越え手倉森監督「しびれました」

[ 2016年1月23日 05:30 ]

<日本・イラン>後半、イレブンに指示出す手倉森監督

U―23アジア選手権準々決勝 日本3―0イラン

(1月22日 カタール・ドーハ)
 リオデジャネイロ五輪出場を目指すU―23日本代表は22日、準々決勝で延長戦の末にイランに3―0で競り勝ち、6大会連続の五輪出場に王手をかけた。手倉森誠監督(48)が率いる日本は途中出場のMF豊川雄太(21=J2岡山)が延長前半5分に先制点。同後半3、5分にMF中島翔哉(21=FC東京)が立て続けにゴールを決めて振り切った。日本は26日の準決勝でUAE―イラク戦の勝者と対戦。決勝に進出すれば五輪本大会出場が決まり、ここで負けても29日の3位決定戦に勝てば出場権を獲得できる。
【試合結果 AFC U-23選手権 メンバー】

 勝利を決定づける3点目が決まると、手倉森監督は最高の笑顔で中島とハイタッチを交わした。終盤勝負の采配が的中し「しびれました。お互い硬さがあり延長は覚悟していた。持久戦になれば我々の方がコンディションが良いのでやってくれると思っていた」と興奮気味。0―0で突入した延長戦で3得点を奪い、6大会連続の五輪出場に王手をかけた。イランは2年前のチーム立ち上げ初戦で3―3で引き分けた相手。分析を進めるうちに、持久力の不足を見抜き「後半にもつれるほど、日本は強みを発揮できる」とにらんでいた。

 右股関節痛を抱える鈴木、1次リーグで調子の上がらなかった南野をスタメンから外し、オナイウ、矢島を起用するなど19日の1次リーグ最終戦サウジアラビア戦から先発8人を変更。システムを4―3―3から基本布陣の4―4―2に戻し「ここからサッカー人生で最も大事な試合が続く」と選手をピッチに送り出した。後半37分には久保に代えて浅野、後半43分には矢島に代えて豊川を投入。その豊川が延長前半5分に均衡を破ると、延長後半には中島が立て続けにネットを揺らした。1次リーグからターンオーバー制を敷き、GK牲川を除く22選手を起用したことも奏功。大会を通してのマネジメント能力が光った。

 90分間は一進一退の攻防が続いた。最大のピンチは後半12分、左クロスからMi・モハマディに強烈なヘディングシュートを許したが、クロスバーに救われた。前半8分に競り合いで亀川のユニホームが破れるなど序盤から激しい肉弾戦が展開される中、耐え抜いて手にした白星。手倉森ジャパンは14年1月のU―22アジア選手権、同年9月の仁川アジア大会でともに8強止まりだったが、ついに鬼門の準々決勝を突破した。準決勝では23日に行われるUAE―イラク戦の勝者と対戦。指揮官は「次はますますしびれる試合になる。日本から多くのパワーを送ってください」と呼び掛けた。勢いに乗って、一気にリオ切符をつかみ取る。

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