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因縁に蹴り!U23久保 イランへの“雪辱弾”誓う

[ 2016年1月22日 05:30 ]

イラン戦に向けて調整する久保(中央)。左は室屋

 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジア選手権で、日本代表は22日の準々決勝でイランと対戦する。21日は公式会見と公式練習が行われ、1次リーグで2得点しているエースFW久保裕也(22=ヤングボーイズ)は積極的にゴールを奪いにいく覚悟を示した。12年U―19アジア選手権で敗れたイランにリベンジを果たし、五輪出場権が懸かる準決勝へとチームを導く。

【予想スタメン 決勝T日程 U―23代表メンバー】

 いよいよ一発勝負の戦いが始まる。1次リーグで2得点を挙げたチーム得点王の久保は「試合が楽しみ。チームもリラックスしていて良い感じ」と普段通りのテンションで話した。冒頭15分のみ公開された練習では明るい表情。その後はゲーム形式、セットプレー練習で最終調整を終えた。

 リベンジを果たす時が来た。イランは12年U―19アジア選手権(UAE)の初戦で敗れた相手。その敗戦が響いて1次リーグ2位に甘んじ、準々決勝ではこの世代最強のイラクに敗れ、翌年のU―20W杯出場を逃した。久保は当時を振り返り「あの時はチームがバラバラだった」と明かす。チーム内にいくつもグループが“乱立”し、お互いが反目し合っていた。組織として機能するわけがなく、自身は出場4試合無得点で大会を去った。

 当時とは違う。このチームでは、久保自身も昨年末の石垣島合宿からピッチ内外で積極的にコミュニケーションを取った。「海外に行って自分も変わった。コミュニケーションを取っていればボールを出してもらえる。ミスした時の仲間の反応も違う」。昨年3月のアジア1次予選以来、約9カ月ぶりの合流だったが、京都時代のチームメートの原川、杉本がいることも大きく、周囲との隔たりもない。「雰囲気は良いですよ。このチームは器用な選手が多く、ゴールに集中できる」と充実感を口にする。

 五輪後のビッグクラブ移籍を目指す。「ステップアップしたい。(五輪で)活躍すれば次につながる」と将来を見据える。そのためにもアジアでつまずくわけにはいかない。イランはDFラインの裏が空いているとの情報があり「タイミング良く抜け出せれば」とゴールを見据える。リベンジで勢いを付け、本大会出場権のかかる準決勝へ進む。

 ≪U―19アジア選手権では0―2完敗≫

 ▽12年U―19アジア選手権のイラン戦 今大会に出場しているメンバーでは久保のほか、MF遠藤、大島、矢島、DF岩波らが出場。1次リーグ初戦で対戦し、前半2分に先制されると後半11分に追加点を許し、0―2で完敗した。

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2016年1月22日のニュース