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元日本代表の神戸MF森岡 ポーランド1部ウロツワフへ移籍

[ 2016年1月21日 05:30 ]

ポーランド1部へ移籍がする神戸MF森岡

 J1神戸の元日本代表MF森岡亮太(24)がポーランド1部スロンスク・ヴロツワフへ電撃移籍することが20日、決定的となった。複数の関係者によると、近日中に渡欧。現地でメディカルチェックを受け、正式サインする予定だ。J屈指のファンタジスタは目標のスペインリーグへ向け、まずは東欧の地でビッグクラブ移籍の足掛かりをつくる。

 ミナト神戸のファンタジスタが、ついに夢の第一歩を踏み出す。柏や川崎Fなどが獲得に乗り出し、神戸も年俸6000万円(推定)を提示して慰留に努めたものの、森岡サイドが海外リーグでのプレーを強く希望。この日までにヴロツワフ移籍で合意に達した。

 森岡には、セルビアやルーマニアの強豪クラブ、スペイン2部のクラブなどが獲得に興味を示してきた。とりわけポゼッションサッカーを志向するヴロツワフが最も熱心で、元日本代表に攻撃の全権を与える意向という。チームは今季欧州リーグに出場するも、リーグ戦では現在16チーム中リーグ14位と苦戦を強いられている。ただ上位プレーオフ圏内の8位ビアウィストクとは勝ち点3差で、逆転での上位進出は射程圏。その“切り札”として、森岡には大きな期待が寄せられている。

 森岡にとっても、殻を打ち破るチャンスだ。アギーレジャパン時代に日本代表へ招集されたものの、ハリルジャパン発足後はA代表から声が掛かっていない。技術面に関しては、14年10月に対戦したブラジル代表のネイマールも認めたほどで、環境が変われば飛躍できる潜在能力を持つ。

 森岡は将来的にスペインリーグでプレーすることを希望。ポーランドリーグは近年、スペインやドイツ関係者が多く視察に訪れるなど注目されている市場で、活躍次第では大きなステップアップが望める。早ければ2月12日のリーグ再開・ビスワ戦でデビューすることになる。

 ◆森岡 亮太(もりおか・りょうた)1991年(平3)4月12日、京都府城陽市出身の24歳。久御山高を経て10年に神戸入団。同年10月23日のリーグ名古屋戦でプロデビュー。アギーレ監督時代の14年9月5日・親善試合ウルグアイ戦でA代表デビューを果たした。J1通算113試合12得点。A代表は2試合無得点。1メートル80、70キロ。

 ▽ポーランドリーグ 1部に相当する「エクストラクラサ」は16クラブが所属。2回戦のホーム&アウェー方式で30節のレギュラーシーズンを戦い、その後は同シーズンの成績上位と下位が8チームずつ分かれてプレーオフを戦い、最終順位を決める。スロンスク・ヴロツワフは昨年4位。11~12年シーズンに優勝した。収容人数4万2771人の本拠地ヴロツワフ市立競技場は、12年に日本代表―ブラジル代表の一戦が開催された。

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2016年1月21日のニュース