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なでしこ 飛行機欠航で到着遅れ…石垣島合宿はドタバタ始動

[ 2016年1月19日 05:30 ]

室内で調整する宮間(手前右)と大儀見(左端)ら

 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選(2月29日~3月9日、大阪)に臨むなでしこジャパンが18日、石垣島で合宿を開始した。本来なら天然芝のグラウンドで練習する予定だったが、那覇空港から石垣空港に向かうチーム便が欠航。途中合流の2人を除く代表候補24人の到着が大幅に遅れたため急きょ屋内での練習に変わった。ドタバタ始動となった中、MF宮間あや(30=岡山湯郷)は4大会連続の五輪切符獲得へ向け、チームのレベルアップを誓った。

【なでしこジャパン日程 強化合宿メンバー】

 幸先良くスタートを切るはずが、なでしこジャパンが異例の事態に巻き込まれた。選手たちは羽田空港や伊丹空港発の航空機で一度、那覇空港に全員が集合した。そこから石垣空港へ向かう予定だったが、那覇→石垣便がまさかの欠航。足止めを食らった24人は次の便に搭乗するしかなく、約2時間遅れて合宿地に到着した。郊外の天然芝グラウンドで行うはずだった初日の練習は、市街地に近い屋内練習場に変更。歓迎セレモニーも延期となった。

 想定外のアクシデントが起きたのは、遠く離れた首都圏での降雪が原因だった。那覇→石垣で使用する機材は、当日に羽田→宮古、宮古→那覇と飛行し、次に那覇→石垣便となる予定だった。だが、雪の影響で羽田発が1時間近く遅れ、宮古発も大幅に遅延。時間の都合で石垣へと向かう便が欠航となったのだ。

 昨季限りで澤穂希さんが引退し、15日には海堀あゆみさんが引退を表明。新たなチームづくりを進める意味でも、今合宿は重要な位置付けとされてきた。野球のマウンドもある人工芝で軽めのメニューを消化せざるを得なかったが、それでも 宮間は「澤さんの代わりには誰もなれないし、澤さんがいるチームはつくれない。新たなチームは自分たちが築いていくもの。より良いチームになっていけたら」と前を向いた。

 佐々木監督も「切り替えてやるしかない。もう“さわ”がないで」とオヤジギャグで澤頼みだった過去と決別宣言をした。新生なでしこはドタバタの船出にも、慌てず“さわ”がず進みだした。

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2016年1月19日のニュース