×

南野「いい誕生日に」16日、バースデー弾で決勝T決める!

[ 2016年1月16日 05:30 ]

16日タイ戦でバースデー弾決める!練習で軽快な動きを見せる南野

U―23アジア選手権リオ五輪アジア最終予選1次リーグB組 U―23日本代表―U―23タイ代表

(1月16日 グランド・ハマド・スタジアム)
 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジア選手権に出場中のU―23日本代表は16日、1次リーグ第2戦でタイと対戦する。16日に21回目の誕生日を迎えるMF南野拓実(ザルツブルク)は、15日は約1時間半の非公開練習で調整した。初戦の北朝鮮戦では不発に終わったが、誕生日に自ら祝砲を上げ、チームを決勝トーナメント進出に導く覚悟を見せた。

 南野がバースデーを自ら祝う。ザルツブルクとの契約をしたばかりの昨年はオーストリアで誕生日を迎え、今年は五輪出場権を懸けたカタールで年を重ねる。「大事な試合で誕生日を迎えられて幸せ。勝利を分かち合えれば最高。そういう1日になれるように準備したい」と気合を入れた。

 空回りした初戦の反省を生かす。13日の北朝鮮戦は右MFで先発。だが、味方との距離感が悪いままボールを受けられず、積極的な仕掛けは鳴りを潜めた。シュートは0。後半17分にピッチを退いた。U―16、19日本代表時代に2度敗れた宿敵からの白星だったが、南野自身は消化不良。「効果的なプレーができていない。いい形でシュートまでいけなかった」と悔しがった。

 タイは初戦でサウジアラビアと引き分けた侮れない伏兵。だが、南野は手の内をお見通しだ。C大阪時代の14年にACL1次リーグでブリラム(タイ)と2度対戦。4―0で勝ったホーム戦では2得点を挙げた。「ACLでタイのチームとやってうまいと思った。メンバーは違うけど、そういうプレーをしてくる」。相手はボールを細かくつなぎながらチームで崩す。当時の印象は宿舎でテレビ観戦しても変わらなかった。ボール保持を目指すスタイル同士の激突。北朝鮮戦では「(味方との)距離感が遠かった」ため良い形でボールを受けられなかったが、同じ轍(てつ)は踏まない。「引いて受けてボールを運べれば」と積極的にパスを引き出し、攻撃のリズムをつくる考えだ。

 勝てば決勝トーナメント進出が決まる重要な一戦。初戦は無得点だけに「そこで貢献したい気持ちがある」とゴールへの意欲を見せ、「(先発で)行くつもりで準備する」と力を込めた。海外へ新天地を求め、フル代表の舞台も経験した20歳の1年間。その成長を21歳初日から示す。

続きを表示

この記事のフォト

2016年1月16日のニュース