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浦和、9大会ぶり天皇杯制覇王手!李が3戦連発、延長後半Vヘッド

[ 2015年12月29日 15:35 ]

<浦和・柏>延長後半12分、決勝ゴールを決めた浦和・李忠成(中)は喜びを爆発させる

第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会準決勝 浦和1―0柏

(12月29日 味スタ)
 第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会は29日、各地で準決勝が行われ、2006年以来9年ぶりの優勝を目指す浦和は東京・味の素スタジアムで、12年優勝の柏と対戦。延長後半12分に途中出場のFW李忠成(30)が頭で決勝ゴールを決めて柏との死闘を1―0で制し、決勝進出を決めた。

 立ち上がりから再三のセットプレーで好機をつくった浦和に対し、柏は前半24分に正面やや左でFKのチャンス。準々決勝・仙台戦でFKのみのハットトリックを達成したMFクリスティアーノが右足で直接ゴールを狙ったが、ボールは壁に当たってクロスバーの上に外れた。浦和は同29分、MF関根が右サイドで鮮やかな切り返しからグラウンダーのクロスを中央に送ったが、FW武藤のシュートは枠外。圧倒的にチャンスをつくった浦和だったが得点につながらず、39分には司令塔のMF柏木が左膝を痛めて途中交代するアクシデントも。前半はスコアレスで折り返した。

 後半も浦和はFWズラタン、MF梅崎らが惜しいシュートを放ったが、柏の集中した守りに阻まれ得点はならず。柏は後半ロスタイムにクリスティアーノが絶好のクロスをゴール前に送ったが、FW工藤の前で浦和DF槙野にカットされた。

 両チームとも得点を奪えないまま、0―0で延長戦に突入。浦和のペトロヴィッチ監督は延長前半開始からFW李と興梠をピッチに送った。柏も同後半にMF栗沢、FW大津を相次いで投入したが、土壇場でチャンスをものにしたのは浦和。同12分、梅崎の左クロスにファーサイドでヘッドで合わせてついに柏ゴールをこじあけた。李は4回戦・町田戦、準々決勝・神戸戦に続き、大会3試合連続ゴール。準々決勝後に「この大会は僕の大会にしたいです」と話していた通りの活躍で、チームに勝利をもたらした。

 決勝は来年1月1日、味スタで、午後2時15分キックオフで行われる。

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