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蛍 低迷ハノーバー救う!清武とのタッグ再結成に自信

[ 2015年12月24日 05:30 ]

ハノーバー移籍が決まり玉田社長(左)、大熊強化部長(右)から笑顔で送り出される山口

 ドイツ1部ハノーバーへの完全移籍が決まったJ2C大阪の日本代表MF山口蛍(25)が23日、大阪市此花区で移籍会見を開いた。チームが現在17位と降格圏に沈む中、かつての同僚である日本代表MF清武弘嗣(26)との再タッグに自信。自らの定位置を築き、残留に貢献することを誓った。契約期間は複数年で、移籍金は推定100万ユーロ(約1億3000万円)。年明けにドイツへと出発し、1月4日から練習に合流する。

 新天地をハノーバーに決めた理由を問われた山口は、偽らざる本音を口にした。「一番に声をかけてくれたし、キヨくん(清武)がいるのも大きかった。もう一度、一緒にやりたい思いが強かったし、それが決め手になった。コンビネーションで崩していける自信はある」。10年から12年途中までC大阪でともにプレーし、互いの家を行き来し合うほど打ち解け合った。親友の存在が背中を押し、早くも再タッグを心待ちにした。

 完全移籍による複数年契約で、日本代表DF酒井宏を含めた日本人トリオが注目を集めることは間違いない。ただ、清武は右足第5中足骨骨折の影響で離脱中。復帰は来年2月以降とみられ、攻撃の中心を欠くチームは前半戦を終えて17位と低迷している。21日には、山口の加入を歓迎していたフロンツェク監督の退任を発表。目標としてきた欧州移籍をかなえた一方で、待ち受ける試練は多い。

 だが、それも承知の上だ。全3試合に出場したW杯ブラジル大会で世界のレベルを痛感し、厳しい環境に身を置くことを望んできた。「誰が監督であれ、自分の力を練習から示していかないといけない。最初からレギュラーを取る気持ちで行って、ひとつでも上の順位にいけるように」。持ち味とする守備力やボール奪取後の推進力を評価されており、本人も役割を自覚している。

 日本代表のハリルホジッチ監督からも「高いレベルでできることは良いことだ」と言葉をかけられた。年明けにはドイツへと渡り、来月4日の練習再開から合流。同7日からトルコ合宿が始まり、同23日に中断明け初戦となるダルムシュタット戦をホームで迎える。まずは練習からアピールを続け、残留の救世主となる。

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2015年12月24日のニュース